今回はAR (拡張現実感) の歴史を振り返る記事になります。 「Weekly AR Review」という形で毎週のARを追いかけていますが、今回はレンジを広げて、ARの100年にわたる歴史を紐解きます! 1901年の小説『The Master Key』から始まり、Magic Leap One、HoloLens、ARKitの誕生までの展望を振り返ってみます。 長文になってしまいましたが、最後までお付き合い頂けると幸いです。 ARの概念の誕生ARの概念の誕生は1901年に遡ります。 小説家ライマン・フランク・ボーム(L. Frank Baum)が自身の小説「The Master Key: An Electrical Fairy Tale」の中で、現実の世界にデジタルを重ね合わせる電子ディスプレイの概念を提唱したことが始まりとされています。 物語の中で主人公に与えられた贈り物の一つ『charac
毎年の夏のお楽しみ、Gartnerのハイプサイクルの2018年版が発表されました。 ガートナー、「先進テクノロジーのハイプサイクル:2018年」を発表 - 人とマシンの境界を曖昧にする5つの先進テクノロジートレンドが明らかに ハイプサイクルについては2017年にも書きましたが、こういうものは毎年の変化を見るのが面白いのです。 2018年のハイプサイクルを見て最初に思ったのは、「ディープラーニングは相変わらず強いなあ。あれ? VRは?」でした。 2018年の5大トレンドテクノロジー 2018年のハイプサイクルについて、トレンドから見ていきましょう。 2017年には、Gartnerが挙げたメガトレンドについて、以下のように書きました。 Gartnerは2017年版のハイプサイクルで、今後5~10年で重要になる3つのメガトレンドとして「どこでもAIとなる世界(AI everyware)」「透過的
The Next Must-Have Smartphone Feature スマホ進化はAndroidから AR拡張Tangoの新世界 グーグルの新しい位置検知システムによって、拡張現実の利便性が高まる。 by Elizabeth Woyke2016.08.16 5 9 0 スマートフォンは、飛行機に乗り遅れないようにいつ出発すべきかを教えてくれ、空港までの道を音声ガイド付きで案内し、渋滞を避ける方法も示してくれる。しかし空港内の特定のカウンターまでの音声案内が欲しいと思っても、まだきでない。そのような機能を実現するには、建物の奥深く、GPSが届かない場所でも独力で詳細な位置を把握する機能が必要なのだ。最新の携帯電話にもこのような機能はない。 グーグルのエンジニアであるジョニー・リー研究員は、そのような事態に長い間フラストレーションを感じていた。大きな建物内で何かを探しているとき、なぜ「携
GoogleやQualcomm、Alibabaなどから22億ドル(約2500億円)もの巨額の出資を受けて独自のARシステムを開発してきたMagic Leapが、ついにARシステム「Magic Leap One」を2018年後半に市販化することを明らかにしました。アメリカの大手通信企業AT&Tがパートナーとなって独占的に販売を手掛けるとのことで、次世代通信5Gの有力コンテンツになる可能性を感じさせます。 AT&T takes stake in AR company Magic Leap at a $6.3B valuation and exclusive distribution deal | TechCrunch https://techcrunch.com/2018/07/11/att-takes-strategic-stake-in-ar-company-magic-leap-in-i
最近、投資家の友人たちから「Magic Leapについて、何か情報持ってない?」と聞かれることが増えてきた。Magic Leapとは、ミックス・リアリティ(MR)と呼ばれる新領域の技術で注目を集めている米フロリダ州のベンチャー企業だ。 ミックス・リアリティとは、リアルな空間にバーチャルな物体を映し出す技術。いろいろ説明するよりも、Magic Leapが作成した以下の動画を見ていただくのが一番速いだろう。 確かにすごい動画だが、なぜ私の友人の投資家たちがMagic Leapに注目するのか。それはこれまでに推定22億ドル(約2500億円)という巨額の資金を調達することに成功したからだ。まだ1つも製品を世に出していない企業なのに、フィナンシャル・タイムズ紙によると推定時価総額は45億ドル(約5000億円)なのだとか。 しかも出資企業に名を連ねているのは、Google Ventures、Qualc
仮想現実は2016年のトレンドだが、その先に広がるのはますます不思議な世界だ。複合現実(MR)という新しい世界に挑戦する大きな謎に包まれた企業Magic Leapの取り組みは、人々に未来の可能性を体験してもらうという点において、Microsoftの「HoloLens」による取り組みのような、実現間近な気配がまったく感じられない。しかし、同社が公開する動画の内容は確かにクールだ。 WiredがMagic Leapの可能性を掘り下げた記事を掲載する一方で、新しい動画が米国時間4月19日、YouTubeに投稿された。Magic Leapのこれまでの動画には、オフィスでレーザーゲームをしたり太陽系が現れたりするものがあったが、「A New Morning」(新しい朝)という今回の動画は、複合現実の未来における典型的な1日の始まりを示すものだ(おそらく)。 つまり、デスクから飛び出すメッセージやグラ
Home » ARヘッドセットMeta 2のレンズ越しの映像が公開、ライバル機HololensやMagic Leapとの相違点とは ARヘッドセットMeta 2のレンズ越しの映像が公開、ライバル機HololensやMagic Leapとの相違点とは 米企業のMeta社が開発するARヘッドセット『Meta 2』をレンズ越しに覗いた光景を、iPhone6sで撮影した映像が公開。同じ現実に色々なものを投影するくAR/MRデバイスであるHoloLens(Microsoft社)、Magic Leap(Magic Leap社)との各所における相違点が明らかになりました。 https://www.youtube.com/watch?v=2egoNJNpZKU VR元年と言われるように、最近ではVRが広く認知されつつある一方、AR技術はその要求される技術レベルの高さ故に、一般的に発売される水準に達するには
米CNET編集部注:本稿はRussell Horowitz氏が寄稿したものだ。記事の最後にHorowitz氏の経歴を掲載している。 Volkswagenが「Beetle」の2012年モデルの拡張現実(AR)キャンペーンを開始したとき、筆者はそのクールな要素に惹き付けられてしまった。それは認めなければならない。 画面上に広告文が光り、車内を撮影した魅力的な写真の数々が間隔を置いて表示される。 「思いも寄らない形でBeetleを発表するのは当然のことだった」 もっと詳しく聞かせてほしい! 「広告は自動車と同じくらい印象的なものでなければならない」 その通り! そして、以下の指示が表示される。 「携帯電話かタブレットを手にとって、ARアプリをダウンロードしてほしい」 これはいったい、どういうことだ? ご想像のとおり、筆者はこの指示を全く実行しなかった。Volkswagenの拡張現実アプリもダウン
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