英国の著作権管理団体ALCS (Authors’Licensing and Collecting Society)は6月27日、5,500人を対象とした調査レポート「英国作家の所得 2018年版」を公表し、著者の収入が2013年以降15%、2005年以降で42%と急速に下落していることを示した。中間値は 1万ポンド(£10,500≒153万3,000円)と最低賃金以下となる。当然、専業作家は40%からさらに下落して13.7%となった(詳細は比較対象を厳密に照合して今秋発表)。 専業ライターの「崩壊」 10年あまりで収入が半分に、ということが一つの職業の崩壊を意味するかどうかは、支給対象の「業務事例」を絞った、かなり厳密な比較を必要とすると思われるが、所得の減少が広汎で持続的であること、米国でも(そしておそらくは日本でも)同じ傾向が見られるので、これは事実だろう。デジタル/インターネットによ