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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/mit_sloan (6)

  • 日本企業の苦しみを25年前から味わっていたアメリカ企業 - My Life After MIT Sloan

    先週、ボストンに住んでいる日人研究者が月一で集う異分野交流会があって、そこで講演させていただいた。 100人以上が集まる大盛況でした。 来てくださった方は当に有難うございます。 講演の内容は、大企業が、どのように新しい技術に対して、経営の舵取りをしていくべきか、というもの。 前半では、日の大企業が各分野で最近競争力を失い、シェアを減らしている、 でも実はそれは日に限らず、世界中の大企業が陥る病なのだ、と言う話。 そして後半で、イノベーションのジレンマなどの先行研究と、私の研究内容を話した。 実際、日の製造業は苦しんでいる。 講演でも紹介したように、かつてはブラウン管テレビでは世界の半分のシェアを持っていた日企業は、 薄型テレビになってから、サムスンやLGにシェアを奪われてるし、 半導体も1980年代にはDRAM世界シェア80%近くを占め、NECがNo.1だったが、ここも韓国にや

    日本企業の苦しみを25年前から味わっていたアメリカ企業 - My Life After MIT Sloan
  • チームの人を活かすということ - My Life After MIT Sloan

    最近、TAをやってる授業の中間発表が近くなってきたため、学生のチームと面談をやることが増えてきた。 私が直接頼まれて相談に乗ることもあるが、大体は先生とチームとの面談に私も参加する、という感じ。 先生がチームをどう指導するかを見てると勉強になる。 昨日は、先生の指導を見ていて、ひとつはっとさせられたことがあったので、メモっておく。 起業や企業経営にも役に立つ話だと思う。 昨日面会したチームの中にひとつだけ、明らかに問題を抱えているチームがあった。 軍隊出身の真面目なアメリカ人がリーダーっぽくやってるチームなのだが、 チームメンバーの一人が忙しいことを理由にほとんどミーティングにも参加せず、貢献もしないのだという。 更に、授業で与えられた課題を元にテーマを設定したが、非常に難しく、難航しているという。 その軍隊出身のリーダーは、メンバーがちゃんと参加しないことでチームの風紀が乱れており、 そ

  • GE ジェフ・イメルト会長に会う (15.398 CEO Perspective) - My Life After MIT Sloan

    ご無沙汰です。 何と、10日近くも書いてなかったですね。 旅行行ってたとかではなく、ボストンにいたけど、とても忙しかったのでした。 その間に、GEのJeff Immelt氏が講演に来たり、IBMの上級研究員が講演したり、 「サマーウォーズ」の細田守さんが来たり、更に私自身の講演がボストンにてあったり。 10日も日語を書いてないと、書くのが下手になるので、読みにくいかもだけど、頑張って書くです。 まず生イメルトに会ってきた話から。 前にコストコの記事で紹介した、「CEO Perspective」という授業のゲスト講演者としてスローンにやってきた。 アメリカでは(日でも?)経営の神様とされてるジャック・ウェルチの後継者。 今でこそ、「ウェルチとは別の意味ですごい経営者」と認められてるけど、就任初期(2001年9月)は、 就任翌日に起こったテロのせいで保険事業が赤字、航空機エンジン事業が不振

  • 急成長の米小売、コストコ社長に会う(15.398 CEO Perspective) - My Life After MIT Sloan

    今学期とってる授業のひとつに、CEO Perspectiveというのがある。 これは著名なグローバル企業のCEOを招いて講演してもらう、という授業で、 今後GEのイメルト氏や、SAPやフォードの社長が来る予定。 当然学生にも大人気。 教室は150席全て埋まり、階段に座ったり立ち見が出るほどの盛況だった。 初回の昨日は、アメリカでは急成長の小売業、コストコのJim Sinegal氏。 コストコは日にも進出してるので、知ってる方も多いかもだが、倉庫型の店舗に、大容量の料品や日用品が積んであるような会員制スーパー。 (私が西海岸にいたときにCostCoにいった時の記事はこちら) ちゃんとしたナショナルブランドが、その辺のスーパーより圧倒的に安い値段で売っている、ということで顧客を集め、大成功したリテーラーだ。 (例えばコーラはこの前決裂する前までは、コカコーラのみの扱いだったし、 男物ワイシ

    急成長の米小売、コストコ社長に会う(15.398 CEO Perspective) - My Life After MIT Sloan
  • 独占企業の方が、研究開発は盛んになる (15.013 Industrial Economics) - My Life After MIT Sloan

    このブログでも何度も取り上げてきた、Pindyck先生の産業経済学だが、 個人的に最も面白く、考えさせられたのは、最後の授業のこのコメントだった。 「一社独占の産業と、競争の激しい産業では、どちらが研究開発への投資がなされ、開発が盛んになると思うか?」 この問いに対して、クラスの9割の学生が、「競争が激しい方が開発が進む」と答えたが、先生の答えはNoだった。 「実は、独占企業の方が、研究開発により多くのお金投資し、その結果、技術開発も進む。」 これは一瞬、直感に反するよね。 独占企業は、競争がないのだから、わざわざ研究開発に投資する動機に乏しいんじゃないか、と思う。 逆に競争が激しいほど、研究開発に投資して、他社を先んじようとするのではないか、と直感的には思う。 ところが、歴史を見ても、研究開発により投資して来たのは独占企業なのだ。 実際、1970年代から世界の研究開発を引っ張ってきたの

  • 米国はネットを高速化するつもりがないらしい(その1)-バックボーンはつらいよ - My Life After MIT Sloan

    アメリカはインターネットが遅い。 この国にはもともと光なんてものは無いが、今後も誰も投資したがらないであろう規則のドラフトが、先日FCC(米通信委員会)から下った。 ちなみに、この国では国民がインターネットの遅さに慣れてしまっている。 こんなことがあった。 今住んでるアパートにComcastっていうケーブルテレビのインターネットを引いたときのこと。 エンジニアのおじさんがうちにケーブルを接続に来てくれた。 「このプランは12Mbpsあるんだよ。速いでしょう?ダブルプランだから速いんだよ!!(嬉しそう) (速度を測定して)おー実効速度が6Mbpsもある!良かったね~。」 喜んでるので、「私は100Mbpsの国から来たんです」とも言えず、おじさんに話を合わせてみた。 遅いのはおじさんが悪いんじゃないし。 ちなみにComcastだけが遅いんじゃない。 この国には速いインターネットなんてものが存在

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