建設機械大手のコマツは修理・メンテナンス用部品の在庫管理のために新しいシステムを構築する。需要予測の精度を高めて、適正な在庫計画の策定につなげるのが狙い。米サービジスティクスが提供する補修部品管理に特化したパッケージソフトを今年度中に国内の拠点に導入、その後は順次海外拠点にも拡大していく。従来は世界中の拠点ごとで部品を管理していたが、各国の拠点と販売代理店がそれぞれ持つ部品在庫を統合して管理することで全体最適化を図る。 子会社のコマツアメリカでは2007年前半、先行的に導入しており、顧客への納品スピード向上や在庫・運送費の削減といった面で成果を上げている。こうしたことから、今回のグローバルでのシステム構築を決めた。構築はコマツのシステム子会社、クオリカ(東京・江東区)とサービジスティクスが担当する。 連結売上高2兆2430億円(2008年3月期)のコマツでも、部品事業の売り上げはおよそ25