気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 2009年3月期の連結営業損益が4500億円の赤字に陥るトヨタ自動車が、収支改善に向けて固定費、変動費両面の抜本的な削減に乗り出した。来期(2010年3月期)は少なくとも今期比で1兆円のコスト低減を目指す方向だ。 1兆円の低減ができれば、当面の目標である「単体の世界販売700万台での収益体質」(渡辺捷昭社長)は実現可能なのだが、来期の業績好転はひとえに、世界の新車需要と為替相場の動向にかかってくる。 同社の木下光男副社長は2月6日の第3四半期決算発表の席上、収益改善への取り組みとして「固定費の10%削減」と「徹底的な原価低減」を掲げた。前者の固定費はウエートの大きい減価償却費や人件費・労務費にメスを入れる。 合わせて1兆円ものコスト低減の中身