水温が上昇すると、妙な動きをするサンゴ。世界初、白化現象の過程をとらえた2016.08.23 19:11 Rina Fukazu カメラにとらえられた楽園崩壊の瞬間…。 地球最後の楽園といわれるグレートバリアリーフで、サンゴの大量死が見られたのは今年初旬のこと。 研究を続けてきたクイーンズランド工科大学の生態学者たちによって、サンゴの白化現象の過程が初めて動画にとらえられました。 キーとなるのは、サンゴが共生する「褐虫藻」とよばれる藻類。褐虫藻はサンゴから無機塩類とすみかを提供してもらい、サンゴは褐虫藻の光合成産物から栄養を得ています。ところがいま、このユニークな共生関係が崩壊し始めています。 水温の変化に敏感なサンゴは、ほんの数度でも水温が上昇すると、環境ストレスによって褐虫藻を追い出します。結果として起きるのが、白化現象です。 水温が上昇したまま長い時間がたつと、藻類はそのままサンゴの