インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府のロブサン・センゲ首相(47)が9日、東京都内で読売新聞の取材に応じた。 センゲ氏は、中国国内で少数民族とされるチベット族のうち、中国当局の抑圧的な統治への抗議として焼身自殺を図った人が2009年以降これまでに約140人に上り、うち約120人が死亡したとした上で、「あらゆるチベット族が圧力を感じている」と語った。 センゲ氏は同日、都内で記者会見も開き、昨年80歳となったチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の後継者問題について、「90歳になったら決定されるだろう。個人的には14世が後継者を指名し、素晴らしい指導者となるよう導いてほしい」と述べた。