ツタンカーメン王の曾祖父イウヤのミイラ(右)は、古代エジプトの死体防腐処置技術の粋を尽くして作られている。イウヤとその妻トゥヤ(左)は、死亡時50~60歳だったとみられる。夫同様、トゥヤは埋葬設備の碑銘から身元が判明した。彼女の名前に加え、王の着付け係、アメン神の歌姫、ミン神のハーレムを取り仕切る婦人といった肩書がヒエログリフで記されていた。(PHOTOGRAPH BY EGYPTIAN MUSEUM OF CAIRO) 「シャブティ」と呼ばれる木製の小像。いずれも高さ約30センチで、死後の世界で被葬者の召使になるとされる。こうした架空の使用人のために、彩色された木で特別な容器も作られた。(PHOTOGRAPH BY KENNETH GARRETT, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) トゥヤの内臓をミイラのように布で巻いた包みは、金箔を貼った石膏の小さなマスク(右