71年前、広島で被爆した男性が、放射線の研究者が集まるアメリカの学会で体験を語りました。こうした学会で被爆者が証言するのは極めて異例で、「私のような被害が出ないよう、核兵器をなくしてほしい」などと訴えました。 兒玉さんは、アメリカ・ハワイで16日から始まった「北米放射線影響学会」で、放射線の研究者らを前に英語で証言しました。 この中で兒玉さんは、被爆直後からおう吐や発熱など、放射線による急性の症状が出たことや、60歳を過ぎたあと大腸がんや胃がん、それに皮膚がんなどになり、手術を20回受けたことなどを語りました。 放射線の健康への影響については、広島と長崎の被爆者のデータをもとに研究されてきましたが、実際に放射線の被害を受けた被爆者がアメリカの学会で証言するのは極めて異例で、兒玉さんは「私のような被害が出ないよう、核兵器をなくしてほしい」などと訴えていました。 証言を聞いたアメリカ人の研究者