「昭和維新は当時日本の現状改革と相まって将来像の青写真を巡った朝野二分の巨きな事件」などとつづられた手紙=石綿清一さん提供 1936年に起きた「2・26事件」に参加した将校からの手紙を、元毎日新聞浦和(現・さいたま)支局長の石綿清一さん(94)=さいたま市浦和区=が保管していることが分かった。首謀した青年将校らに思想的影響を与えたとされる国家社会主義者・北一輝(きた・いっき)(1883~1937年)をたたえる内容で、事件から半世紀以上が過ぎた91年に受け取った。事件を「昭和維新」と記した文面などに、石綿さんは「『自分たちの行動に間違いはなかった』と思い続けていたのだろう」と思いを巡らせた。 手紙の差出人は埼玉県寄居町に住み、2006年に96歳で亡くなった麦屋清済(むぎや・きよずみ)さん。事件では斎藤実内大臣の襲撃に参加し、裁判で無期禁錮の判決を受け、42年に出所した。
佐藤天彦(あまひこ)名人(29)への挑戦者を決める第75期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の最終9回戦は25日、東京・将棋会館で全4局が一斉に指され、首位の稲葉陽(あきら)八段(28)が森内俊之九段(46)を千日手指し直しの末に破り、8勝1敗で初挑戦を決めた。前期の佐藤に続くA級1期目、20代の挑戦者誕生で、21期ぶりに名人戦で20代対決…
給食でおなじみの「ミルメーク」。粉末や液体などさまざまな形で提供されている=東京都千代田区の毎日新聞東京本社で2017年2月17日午後7時56分、大村健一撮影 これほどまでに「懐かしい」と「何それ?」に反応が真っ二つに分かれる商品も珍しい。主に学校給食向けに販売している牛乳調味品「ミルメーク」が今年1月に50周年を迎えた。「コーヒー味」「いちご味」などの粉末や液を牛乳に混ぜることで、栄養を補助し、より牛乳をおいしく飲むために開発された。インターネット上のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でも郷愁を誘う食材として人気だ。半世紀の歩みや秘話を製造元の大島食品工業(名古屋市守山区)に聞いた。【大村健一/デジタル報道センター】
コージィ城倉さんが執筆 1970年代に「少年ジャンプ」(集英社)などに連載された人気野球漫画「キャプテン」の続編が、4月から「グランドジャンプ」(同社)で新たに連載される。作者のちばあきおさんは84年、41歳の若さで亡くなったことから、続編は「砂漠の野球部」の他、「グラゼニ」の原作者としても知られるコージィ城倉さんが描く。 「キャプテン」は72~79年に「別冊少年ジャンプ」に連載。墨谷二中野球部に入部した谷口タカオがキャプテンに指名され、ひたむきな努力とあきらめない姿勢でチームを引っ張っていく姿を描いた。73年からは「キャプテン」の高校編とも言える「プレイボール」の連載が「週刊少年ジャンプ」でスタート。高校生になった谷口が持ち前の根性で自らのけがを克服し、弱小野球部を鍛えていくストーリーは、漫画ファンだけでなく多く…
真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)が、3月に公表する文化庁の「宗教年鑑」2016年版に掲載する「信者数」を、前年の約320万人から約2.5倍の約792万人へと大幅に増やす。計算方法を見直したためで、伝統仏教教団で最多の信者数(約793万人)を持つ浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、同区)と肩を並べる。「信者数」は各教団の自主申告を根拠にしており、専門家からは「透明性を上げる工夫が必要では」との声が上がっている。 大谷派によると、1980年ごろから約30年間、約553万人とほぼ同じ信者数を申告していたが、07年から5年ごとに「門徒戸数調査」を実施。11年版以降、調査で得た門徒(檀家(だんか))戸数に、総務省が発表する住民基本台帳に基づく1世帯の全国平均構成人数(16年は2.25人)を掛け、信者数としてきた。
金西寺に伝わる「当寺御開山御真筆」を手にする高崎俊幸住職(左)と調査した島田大助・豊橋創造大教授=愛知県豊橋市役所で、石塚誠撮影 愛知・豊橋の寺で発見 悪感情読み取れる 愛知県豊橋市の金西寺(曹洞宗)に伝わる古文書に、織田信長を批判的に評した詩文が引用されていたと島田大助・豊橋創造大教授(日本近世文学)や高崎俊幸住職が発表した。島田教授は、仏教界の信長に対する悪感情が読み取れるとしている。 文書は、寺を開いた月岑牛雪大和尚が江戸時代初期の1619年以降に書いたとされる開山記「当寺御開山御真筆」。 その冒頭に、近江国(現在の滋賀県)出身で京都・東福寺の住持を務めた集雲守藤の別号とされる江湖散人の詩文が引用されていた。詩文は、信長が明智光秀に討たれた本能寺の変の翌月の1582年7月に作られたとみられる。
エンジン始動前、メーター内に点灯した警告灯。始動後に消えないと2月以降は車検が受けられないことも=米田堅持撮影 自動車の車検審査が2月から変わり、運転席のメーターパネルにある警告灯が点灯している車の検査は受け付けてもらえない。独立行政法人の自動車技術総合機構は、特に古い車などは車検前に十分に整備をしてから受検するよう呼びかけている。 同機構によると、エンジンが動いている状態で、前方エアバッグ▽側方エアバッグ▽ブレーキ▽ABS▽原動機--の警告灯が点灯・点滅したり、警報ブザーが鳴ったりしたままの車については、2月から車検の審査を行わない。このため、車検が受けられなくなる。 これらの警告灯は、ブレーキなど安全性に関わる重要な故障を抱えた可能性も否定できないことや、安全に対する社会的機運の高まりもあるので、厳密にチェックすることになったという。
加藤一二三九段(右)に勝って、感想戦で対局を振り返る藤井聡太四段=東京都渋谷区の東京将棋会館で2016年12月24日午後9時6分、宮間俊樹撮影 14歳2カ月で将棋界の史上最年少棋士となった藤井聡太(そうた)四段(14)は24日、東京都渋谷区の将棋会館で指された加藤一二三(ひふみ)九段(76)との第30期竜王戦6組ランキング戦で公式戦初対局を迎え、110手で初勝利を飾った。14歳5カ月での初勝利は将棋界最年少記録となった。 藤井四段に破られるまで史上最年少棋士と最年少初勝利の記録を持ち、現役では最年長の加藤九段との対局は年齢差が62歳6カ月で、史上最大年齢差。記録ずくめの対局となった。 対局は午前10時に開始され、先手番になった加藤九段は長年愛用する矢倉戦に誘導し、藤井四段も受けて立った。中盤で加藤九段が猛攻を開始し、藤井四段が受ける展開になったが、夕食休憩の前から藤井四段が巧みに反撃し、勝
移設作業再開のため重機で岬の突端に運ばれる進入規制用のフロート=沖縄県名護市で2015年9月12日午前8時5分、須賀川理撮影 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画を巡り、国側が沿岸部の埋め立て承認を取り消した翁長雄志(おなが・たけし)知事の対応を違法と訴えた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は12日、判決期日を20日に指定した。高裁の結論見直しに必要な弁論を開かないため、知事の対応を違法と認め、県側敗訴とした9月の福岡高裁那覇支部判決が確定する見込み。移設問題に大きな影響を与えることになる。 高裁支部判決は「不合理と認められない限り、知事は国防・外交について国の判断を尊重すべきだ」と指摘。辺野古移設により「騒音や危険が減り県の基地負担が改善される」とした。「移設先は辺野古しかあり得ない」などとする国側主張を全面的に採用し、承認取り消しの撤回を求
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