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ブックマーク / himaginary.hatenablog.com (9)

  • 人的資本理論は冷戦の遺物? - himaginary’s diary

    シティ大学ロンドン・カス・ビジネススクールのピーター・フレミングが、Aeonというデジタル雑誌に「What is human capital?」という記事を寄稿している(H/T Mostly Economics)。 その冒頭では、1960年のシカゴ大学での2人の経済学者――セオドア・シュルツとミルトン・フリードマン――の対話から人的資という概念が改めて脚光を浴びるに至った様が、やや大仰な語り口で紹介されている。 As the two men faced each other in that dark, oak-panelled office, they had a big problem on their hands. University economists were being recast in a new light by US state authorities; no lo

    人的資本理論は冷戦の遺物? - himaginary’s diary
    medihen
    medihen 2017/06/05
    "共産主義の集団主義に対抗して、シカゴ学派は正反対の社会の在り方を提示した。取引の対象とならないあらゆる形式の社会的結合を自動的に締め出す、カプセルに入ったような個人から成る社会である”
  • カモとしての日本企業の後継 - himaginary’s diary

    Chris Arnadeという人が、元ウォール街トレーダーという視点からギリシャ危機についてThe Atlanticに書いている。(H/T Economist's View)。 以下はその冒頭部。 One of the first lessons I was taught on Wall Street was, “Know who the fool is.” That was the gist of it. The more detailed description, yelled at me repeatedly was, “Know who the fucking idiot with the money is and cram as much toxic shit down their throat as they can take. But be nice to them firs

    カモとしての日本企業の後継 - himaginary’s diary
    medihen
    medihen 2015/07/22
    “私が93年にソロモン・ブラザーズに入社した時には、日本の顧客(概ね中小銀行と大手製造業)が馬鹿と見做されていた。”
  • カリフォルニア州とテキサス州の違い - himaginary’s diary

    ダラス連銀のフィッシャー総裁が、昨年10月10日のケイトー研究所での講演で、ロスの友人から聞いたという以下の小咄を披露している(H/T Mostly Economics)。 “The governor of California is jogging with his dog along a nature trail. A coyote jumps out and attacks the governor’s dog, then bites the governor. The governor starts to intervene, but reflects upon the movie Bambi and then realizes he should stop because the coyote is only doing what is natural. “He calls an

    カリフォルニア州とテキサス州の違い - himaginary’s diary
    medihen
    medihen 2013/03/14
    political correctnessには金がかかるってか。
  • 米国のスモールビジネス部門は意外に小さい? - himaginary’s diary

    ディーン・ベーカー率いるCEPRが、小企業部門の雇用を国際比較したレポートを発表した(Economist's View経由)。 そこでは、まず、OECD統計の2007年時点の各国の自営業者比率が示されており、米国の同比率が、小企業が多い国というセルフイメージに反し、他国に比べむしろ低いことが指摘されている。 以下にCEPRのそのグラフを転記する…つもりだったが、なぜかCEPRのグラフでは日をはじめとして抜けている国が多いので、OECDから直接取得したグラフを示す。 これを見ると、対象34ヶ国中、米国(7.2%)はロシア(5.7%)、ルクセンブルク(6.1%)に次いで下から3番目である。日(13.4%)は19位であり、OECD平均(16.1%)は下回っているものの、概ね中位値と言える。 なお、1998年時点では日は17.3%で16位であったので、9年間でおよそ4ポイントも下がったことに

    米国のスモールビジネス部門は意外に小さい? - himaginary’s diary
  • ドイツ人経済ブロガーがいない10の理由 - himaginary’s diary

    というブログ記事をフェリックス・サーモンが上げていた。面白いので全部訳してみる*1。 ロイターに移籍して*2一番わくわくしたことの一つは、とてもブログっぽくかつ当の国際経済金融ウェブサイトを作り上げようとしていることだ。ブログっぽいというところが、僕を熱狂させる点だ。でも国際というところはちょっとした障害になるかもしれない。というのは、金融と経済に関するブロゴスフィアは、海外では米国ほど発展していないからだ。 でもとにかく僕らはフランクフルトではなくロンドンから人材を拾おうとしている。英国の経済ブロガーは米国よりはるかに少ないものの、少なくとも英国人はブログが何かを漠然とでも知っているし、積極的な人もいる。将来英国で活発なブロゴスフィアが形成されるのは考えられないことではない。逆に、ドイツでそうなるとは僕にはとても想像できない。 なぜかって? 10個の理由を挙げよう。 ブロゴスフィアは基

    ドイツ人経済ブロガーがいない10の理由 - himaginary’s diary
    medihen
    medihen 2009/04/22
  • 原油価格論争(投機が原因or否):再訪 - himaginary’s diary

    米CBSの60ミニッツを見ていたら――いえ、話題のこのインタビューではなく、今週の水曜深夜にTBS「CBSドキュメント」で放映していた1/8付けのこの報道――、昨年の原油価格高騰は投機によるものか否か、について検証していた。 このテーマは、実は拙ブログのそもそもの立ち上げのきっかけであるが、昨年半ばの経済学者たちの間の論争では、投機が原因では無い、というクルーグマン等の意見が優勢なまま話が下火になっていった。しかし、今回の60ミニッツでは、決定的な証拠は提示されなかったものの、いくつかの状況証拠から、やはり投機が原因だったのではないか、と報告している。 具体的には、原油価格の高騰は需給によるものだった、という説への反論として、60ミニッツは以下の点を指摘している。 昨年夏に、JPモルガンのローレンス・イーグルスが投機は原油価格高騰に影響していない、と議会証言した一方で、その議会証言と同じ日

    原油価格論争(投機が原因or否):再訪 - himaginary’s diary
  • FRBのバランスシートはやはり心配? - himaginary’s diary

    以前、ブルームバーグがFRBを訴えたという話を紹介したが、先週、続報が出ていた。FRBが拒否回答を出したとのこと。 The Fed responded Dec. 8, saying it’s allowed to withhold internal memos as well as information about trade secrets and commercial information. The institution confirmed that a records search found 231 pages of documents pertaining to some of the requests. (拙訳)FRBは12月8日に、取引の秘密や商業上の情報と同様、内部メモも公開しなくて良いと考えている、と回答した。FRBは、記録を探した結果、ブルームバーグの要求に関係す

    FRBのバランスシートはやはり心配? - himaginary’s diary
  • 財政刺激策への各経済学者のスタンス - himaginary’s diary

    マンキューがこのところブログで、財政による景気刺激策への疑念を露にしている。そこで、これまで出てきた各経済学者の財政刺激政策に対するスタンスを簡単にまとめてみた。 クルーグマン 6000億ドル。 フェルドシュタイン 3000億ドル。 サマーズ 社会を転換させるような技術への公共投資。 「speedy, substantial and sustained over a several-year interval」であるべき。 (1月時点では「temporary, targeted, and timely」を標榜していたが、情勢悪化により宗旨替えをした模様) テイラー 裁量的財政政策には反対(その旨の議会証言もしている)。恒久所得仮説から考えると、一時的な減税は効果が無い。これまでのブッシュ減税を恒久化すれば良い。また、財政の自動安定化装置だけでGDPの2.5%の効果があることを認識すべし*1

    財政刺激策への各経済学者のスタンス - himaginary’s diary
  • 本当に今の状況を大恐慌に喩えて良いの? - himaginary’s diary

    と12/15のEconomist's ViewでTim Duyが問うている。 I am torn on the wisdom of this move. On one hand, using the Great Depression as a guide, the appropriate policy direction appears clear – flood the markets with liquidity, coupled with massive fiscal stimulus. This is the track the policy train is on. I completely understand this policy in a closed economy suffering from insufficient demand relative to suppl

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