[東京 30日] - 欧州中央銀行(ECB)は10月の政策理事会で、資産買い入れ規模を来年1月から9月末まで月額300億ユーロに半減することを決めた。ECBが欧州債務危機後の低成長・低インフレに対して2014年から続けてきた量的緩和は大きな転機を迎えた。 もっとも、ユーロ圏でも景気が拡大してもインフレ率はなかなか2%目標に到達しないだけでなく、事業法人と金融機関の双方でバランスシート調整が思うように進んでいない。また、一部の国では高水準の財政赤字や不良債権の高止まりといった構造問題も残存している。