スナック菓子「カール」が東日本で買えなくなる。製造する明治が販売エリアを西日本に絞ると発表した。知名度抜群のロングセラーは、なぜ地域限定になるのか。 菓子がぎっしり並ぶ棚の一角に穴が開いていた。東京都豊島区のスーパー「いさみ屋要町店」。明治が5月に地域限定の方針を発表した翌日、カールを求める客が殺到した。問屋からは仕入れを制限され、在庫はない。「カール・ショック」とも言われた。 菓子担当の三原慶子さん(37)は「問屋から『カレーあじがなくなるらしい』と聞き、予感はあった」と話す。ポテトチップスに比べ、カールの売れ行きは振るわなかった。「カレーあじ」は在庫品の賞味期限が迫ることもあった。 全国5カ所で作られているカールは9月以降、松山工場(松山市)に生産を集中、「チーズあじ」と「うすあじ」の2種類に絞る。販売は滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県以西に限る。 カールは日本初のスナック菓子として1