痛みがなくても泌尿器科に通院し、適切な管理を 2016/8/25 聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト 尿路結石は尿の通り道に結石ができてさまざまな支障を来す、代謝障害の一つ。その95%が上部尿路結石(腎臓、尿管)で、石が下に降りてくると下部尿路結石(膀胱、尿道、前立腺)となるが、初めから下部尿路結石として形成されるものも一部ある。患者数は50年前の約3倍に急増し、生涯罹患率(年間罹患率×平均寿命×100)は10人に1人と決して珍しい病気ではない。 結石というと激痛をイメージするが、画像診断技術の向上で痛みがなくても見つかることも多い。できてしまった結石はどうすればいいのか、30年以上にわたって尿路結石の研究・診療を行っている、杏林大学医学部付属病院泌尿器科教授の奴田原(ぬたはら)紀久雄医師に聞いた。尿路結石の第2回は「衝撃波や内視鏡で尿路結石を外科的に治す」で8月28日公開、第3回は「