清水健二・くらし科学環境部長が選ぶ5本 「くらし科学環境部」は今年4月、くらし医療部と科学環境部が合体してできた新部署です。時代の先端を行くような名称を考えたかったのですが、ひねり過ぎると仕事もしにくくなりそうで、単につなげただけに。銀行の名前が合併するたび長くなるのが分かる気がします。 担当は医療、社会保障、子育て、ジェンダー、原子力、宇宙開発、環境、防災、消費者行政など多岐にわたり、専門分野も多く抱えています。心掛けているのは、世の中の複雑な問題について一方的に報じるのではなく、議論のプラットフォーム(土台)となる記事を書くこと。 例えば記者が「これは科学的に正しい」と思っても、押し付けるような表現はせず、疑問の声があればまず受け止める。そこに対話が生まれ納得の輪が広がることに、報道が役立てばと考えています。 インタビューでもそうです。「相手が気持ち良くなる質問だけで終わらせてはダメ。