米国を中心にインターネットで広がった陰謀論集団「Qアノン」。その発信元の「Q」本人とも言われる米国人のロン・ワトキンス氏(35)は、住んでいた札幌から米国に戻り、アリゾナ州で選挙運動中だ。米国での11月の中間選挙で当選すれば、Qアノン系の下院議員がさらにワシントンに誕生することになる。どこまで本気なのか? 当選したら何をする気なのか? ロン氏の選挙参謀で、札幌に住むトニー・ティオラ氏(58)に聞いた。【國枝すみれ】 4月15日午後6時半、ティオラ氏と東京・渋谷のハチ公前で待ち合わせをする。見つけるのは簡単だ。カウボーイハットをかぶり、星条旗の模様が入ったカウボーイブーツをはいている。「ほかの通行人が渡り終えて誰もいなくなった交差点で、俺がこの格好で1人で立つんだ」