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ブックマーク / watanabek.cocolog-nifty.com (4)

  • 顧客も業者によって値踏みされる - 設計者の発言

    システム開発業者のスキルはアテにならないので、彼らの実力を事前にオーディション(実技審査)すべきである。案件に関するわずかな手がかりを与えて、その場で設計・実装させてみる。ダンサーや俳優は「所属事務所の規模や知名度」ではなく、オーディションを通じて仕事を獲得する。開発業者の選定もそのようであるべきで、そうでないと彼らは自らのスキルを磨こうとしないだろう。なぜなら、彼らには的確にシステム設計すべき理由がないから。――そのように説明してきた。 当たり前のことなのだが、オーディションにおいては受注側だけでなく、発注側も値踏みされる。案件を通じてユーザ企業と開発業者が協働するというのは、幸福な結婚生活のようなものだ。他者(他社)と良好で安定した社会関係を築いていける相手を見極めなければいけない。そのために、ユーザ企業は業者を値踏みし、業者もユーザ企業を値踏みする。 ■業者に見放された会社 もう20

    顧客も業者によって値踏みされる - 設計者の発言
  • 「オブジェクト指向」や「アジャイル」では食えない - 設計者の発言

    技術で安定的に稼ぐためには、どんな「専門性」を核に据えるかがカギである。その選定に失敗すれば、貴重な現役時代の10年くらい簡単に無駄使いしてしまう。これを避けるためには、自分の専門性がターゲットとする「市場」をよくよく見定めておく必要がある。 先日、ある超高速開発ツールを活用している技術者の語りを聴く機会があった。彼は最初にハードウエアの設計技術者としてあるメーカーに入社したのだが、そこで製造管理を強化するために独力で生産管理システムを設計・実装してしまった。この経験を生かしてその後ソフトウエア技術者に転身し、ユーザ企業のシステム部門を渡り歩いてきた。現在所属しているメーカーでは、彼のおかげでシステム部門のプレゼンスが高まって感謝されているという。キャリア経験の中から「自分と家族をわせてゆくための源泉」を見つけ維持している立派な技術者だと感心させられた。 特定の超高速開発ツールを利用して

    「オブジェクト指向」や「アジャイル」では食えない - 設計者の発言
    mmuuishikawa
    mmuuishikawa 2017/07/20
    九大病院の話ですね
  • 開発案件の「適正サイズ」を考える - 設計者の発言

    「4000億円がパー」とも噂される某銀行のシステム刷新プロジェクトのデスマーチぶりが話題になっている。当事者ではないのでよくわからないが、議論の余地がないのが「開発対象がとにかくデカい」という点だ。どう考えてもひとまとまりで「設計・施工・引っ越し」が可能な大きさを超えている。種々雑多な問題が生じることは、デカすぎる開発対象を切り出した企画段階ですでに運命づけられていたのではないか。 銀行のシステムに限らない。製造業向けの生産管理システムや卸売業向けの販売管理システムといった基幹業務支援システム(業務システム)の開発案件には、共通の「適正サイズ」があると私は考えている。そのサイズを超えるようなものがあれば、「大型案件」と言うよりは「不適切案件」とみなすべきではないか。 「システムのサイズ」ではなく、「1回あたりの開発範囲」の話であることに注意してほしい。業務システムの大きさは、当然ながら個々

    開発案件の「適正サイズ」を考える - 設計者の発言
  • 基本設計を分担してはいけない - 設計者の発言

    プロジェクトメンバーが無駄に多いのが、日型SIの特徴のひとつである。「工数を人数で割れば工期が出る」と考えることが間違いであることは、ブルックスの著書「人月の神話」によって今から40年前に指摘されている。それにもかかわらず、相変わらず多くのプロジェクトで必要以上の人数が投入されている。 私がとくに不思議に思うのが、基設計を何人もの要員で分担するやり方だ。DB設計と機能設計と業務設計の担当を分けるとか、サブシステム毎に担当を分けるといった体制がしばしば敷かれる。詳細設計の段階でというのならまだわかるが、基設計でそれをやってはいけない。 なぜか。業務システムにはアーキテクチャ(意図された構造)が求められる。そして、そこに含まれる膨大な定義要素は、統一感や一貫性を保ち、かつMECEな形で切り出されなければいけない。複数の要員で分担などすれば、それらの課題が一挙に難しくなる。また、DB構成と

    基本設計を分担してはいけない - 設計者の発言
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