読者が紙書籍を買うと電子書籍を低価格で提供する「Kindle MatchBook」は、『一度購入すれば、どこでも読める』という考え方を促進し、従来の書籍販売業界への警鐘となるだろう。 シアトルに拠点を置く電子商取引の巨大企業Amazon.comは9月に、従来の書籍販売業界をひどく混乱させる新プログラム「Kindle MatchBook」を10月から開始すると発表した。これは、読者が紙書籍を買うと電子書籍を低価格(0~2.99ドル)で提供するプログラムで、読者に紙と電子書籍の両方を購入するインセンティブを提供するものだ。 Matchbookは1万タイトル以上の作品を対象にスタート予定で、Harper CollinsやHoughton Mifflin Harcourtなどの出版社が同プログラムに参加している。Amazonは出版社に対し、プログラムへの加入と紙・電子書籍のバンドルを行うよう積極的