ずいぶん前のことですが、仕事中に突然、印旛沼(いんばぬま)干拓の工事中止を指示した命令書には何と書かれていたか、知る必要が生じました。当時私は、新宿のさるホテルで仕事をしていました。自宅の隣の建物が解体されることになり、その工事の騒音で仕事が進まず、一時避難していたのだったと思います。窓の外は夜の気配が濃厚で、私は焦りました。探している文書を参照できれば夜のうちに仕事を仕上げられる一方、見つか
『行政マンとして図書館員が忘れていること』(樹村房)という本が刊行された。図書館は行政サービスの一環であり、公共図書館で働く人は行政の一翼を担っている――言われてみればそうなのだが、しかし、筆者はそういう視点で図書館を捉えたことがなかった。 茨城県鹿嶋市、長野県塩尻市で図書館長を務め、現在は古書店を経営する編著者の内野安彦氏は、図書館側が「行政マン」だという認識を欠いていることこそが、公共図書館が年々予算を減らされていく要因になっていると語る。どういうことなのか。内野氏に訊いた。 図書館員は今使っている「利用者」の声は拾うが、「市民」全体のことは考えていない ――「図書館員は行政マンである」という認識はなぜ乏しいのでしょうか。図書館員自身に限らず、利用者や政治家にもその認識は薄いですよね。 内野 なぜそのことを訴えるようになったのかについて、少し私自身の話をします。私は昭和54年に鹿嶋市役
ずっと昔、森見登美彦氏は「国立国会図書館」というところに勤めていた。はじめの四年は関西館、残りの一年半は東京本館である。 ところで国会図書館の関西館は、「学研都市」という場所にある。 じつは国会図書館に就職するよりもずっと以前から、森見登美彦氏はその学研都市という不思議な街をうろちょろしていたのだった。当時の経験は、登美彦氏の『ペンギン・ハイウェイ』という小説に大きな影響を与えている。 このたび国会図書館から依頼があって、「国会図書館月報」に当時の思い出を書くことになった。かつての職場からの依頼で書くのはナンダカ緊張するというか、こそばゆいものである。 下記のリンクから読めます。 2022年9/10月号 www.ndl.go.jp www.youtube.com 『ペンギン・ハイウェイ』といえば、ちょうど今宵、東京の池袋ではアニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」の特別上映をやっているらしい。
先週書きましたとおり、AIによる画像生成ソフト"Stable Diffusion"にハマっており、この1週間はひたすら夢中になって画像生成を繰り返していました。 夢中になっているといえば聞こえはいいですが、実際には、どんどん画像が出てくるガチャに射幸心を煽られまくってるだけなんだろうなとも思っています。 というわけでこの1週間ガチャを回し続けた結果、生成された素敵な画像達をご紹介したいと思います。 Haunted Library 「ゾンビで溢れる図書館」というテーマで、画像生成しました。公開したのは比較的穏やかなもので、ご想像のとおり、実際にはもっとエグい画像が大量に出てきました。これに限らず、AIによる画像生成は、キーワードによっては"SAN値"がゴリゴリ削られたような画像を目にすることになるので、注意が必要です。 図書館タワー 天までそびえる図書館の「塔」。発想もとは、『図書館の魔女
図書館では年に一回、数日間休館して蔵書点検という作業を実施しています。(たぶん全国のどんな図書館でも同様) 「蔵書点検」というのは、図書館で管理している本がちゃんとあるかどうかの確認作業で、「棚卸し」といった言葉遣いの方がピンと来る方が多いかもしれません。 当館ではバーコードラベルを本の表紙に貼っているので、これを1冊1冊バーコードリーダーで読み込む必要があります。そのため、書架(本棚)に並んでいる図書を、バーコードが見えるまで引っ張り出しては読み込み、引っ張り出しては読み込み…といった作業を1冊1冊ずっとやっていく必要があります。 バーコードラベルを貼ってある位置的に、右手にバーコードリーダーを装備して、左手で図書を引っ張り出す感じになるのですが、延々と繰り返される作業により左手が腱鞘炎のようになってしまうこともしばしば…。 そこで、島大図では過去に「AR和歌展」「VR図書館ツアー」とや
早稲田大学アカデミックソリューション 編 A5判 100ページ 本体:1,100円+税(2022年6月10日発売) ISBN:978-4-657-22006-6 「大学図書館でのカウンター業務で役に立つ!」がコンセプトのシーン別英語フレーズ集です。図書館のカウンターにおいて、実際の業務でよくある問い合わせ、対応しにくいと感じるシチュエーションを取り上げました。約7000人の外国人学生が学ぶ早稲田大学の図書館員が、シチュエーションとフレーズを厳選。また、図書館員としての心構えやホスピタリティについてもふれます。図書館カウンターで働く新人、その成長を見守る先輩のキャラクターと一緒に楽しく学びましょう。 「この一冊で、大学図書館員として十分に力を発揮できる」 早稲田大学図書館長 ゲイ・ローリー 大学をはじめ、その他教育機関または学校、企業、官公庁などに、学校運営、研究支援、国際交流、人材育成、語
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