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お酒と美術に関するtoyaのブックマーク (2)

  • 中野京子の名画が語る西洋史――人も町もジンで崩壊 | 文春オンライン

    十八世紀半ばのロンドンは、産業革命や第二次囲い込み政策の影響もあり、職を求める移民や土地を失った農民などが大量に流れ込んで、イーストエンドに貧民街を形成した。 同時代の画家ホガースが自分の目で見て、また新聞で報じられた事件も盛り込みつつ、イギリス人らしい強烈なブラック・ユーモアを交えて版画化したのがこの作品。 画面のいたるところでドラマが起こり、「この世の地獄」を絵解きしている。まずは中央にひときわ大きく描かれたヒロインだが、飲んだくれて鼻は赤く、足には梅毒の腫れもの。おそらく街娼であろう。嗅ぎ煙草をつまむのに忙しく、乳を飲ませていた赤子が転がり落ちても気づかない。 右下には、痩せさらばえた元兵士が酒瓶を握りしめて死にかけている。籠からは「反ジン・キャンペーン」のチラシが覗く。ジンは命を削るから飲むなという運動が真っ盛りだったが、アルコール度数の高い安酒を止めるのは難しい。何しろミルクより

    中野京子の名画が語る西洋史――人も町もジンで崩壊 | 文春オンライン
  • 【怖い絵展】(下)中野京子さんが読み解く 地獄の描写、腕によりをかけ

    ウィリアム・ホガース『ビール街とジン横丁』より「ジン横丁」1750-51年、郡山市立美術館蔵 c Koriyama City Museum of Art 「英国カリカチュアの父」と呼ばれた皮肉屋ホガースによる、吹き出しのない漫画のような、あるいは絵による小説のような、一対の版画作品。 高級ビールを飲めば皆ハッピー、安酒ジンだとこの世の地獄、と対比させているわけだが、古来、天国の描写が平板になりがちなのに対し、地獄となるとどの画家も俄然(がぜん)腕によりをかける。「ジン横丁」も例外ではない。画面のあちこちでいろんな事件が起こっている。 18世紀半ばのロンドン貧民区イースト・エンドが舞台だ。ここ都会の吹き溜(だ)まりでは、誰も彼もが(子供までも)ジンに汚染され、人の心ばかりか街自体も荒廃し、安普請の建物は倒壊しかけている。儲(もう)かっているのは、ジン・ショップと高利貸と棺桶(かんおけ)屋だけ

    【怖い絵展】(下)中野京子さんが読み解く 地獄の描写、腕によりをかけ
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