ダイハツ、不正を30年以上放置 顧客軽視の代償大きく 2023年12月21日07時08分配信 ダイハツ工業の試験認証不正に関して会見する奥平総一郎社長(左)。右はトヨタ自動車の中嶋裕樹副社長=20日午後、東京都文京区 ダイハツ工業の認証試験不正が、国内向けの全車種に拡大した。開発スピードが重視される中、「(試験の)不合格は許されない」との強烈なプレッシャーが、従業員を不正に走らせた。最も古い事案は1989年と、30年以上にわたり放置していた実態も明らかになった。安全性を確認するはずの試験データの改ざんという顧客軽視の代償は大きく、経営に深刻な打撃となるのは必至だ。 <ダイハツ不正>関連記事をもっと見る 「全ての責任は経営陣にある」。ダイハツの奥平総一郎社長は20日の記者会見で、不正を陳謝した。第三者委員会の報告書は、現場を見ようとしない役員と従業員の間の乖離(かいり)に加え、失敗を激しく叱