JR秋葉原駅で70年以上、営業を続けるミルクスタンド「酪」=東京都千代田区で2023年4月11日午後、赤間清広撮影 乗降客と時代の変化を見つめ続けて70年以上になる。JR秋葉原駅の総武線5番線(新宿方面)、6番線(千葉方面)ホームにミルクスタンド「酪」はある。創業は1950(昭和25)年。JR御徒町駅に1号店を出し、その後、秋葉原駅構内にも店を構えた。 戦後、ミルクスタンドは日本中で大流行した。主要な駅ごとに販売店があり、朝や昼、仕事終わりには、牛乳瓶を片手に、あんパンをかじる「あんパン定食」で腹を満たすのがサラリーマンの定番スタイルだった。 しかし、自動販売機の普及やコンビニエンスストアの拡大などに押され、ミルクスタンドは次第に姿を消していった。いまでも営業を続けるミルクスタンドは国内にほとんどない。「酪」は貴重な生き残りだ。 「ミルクスタンドは、日本のファストフードのはしりでもあったん