ワークショップに限らず、授業やイベントなどでいわゆる「グループワーク」を導入するケースは増えています。効果的に環境とプログラムがデザインされている場合もあれば、大きなテーマだけを与えて「さあ、自由に話し合ってください!」と丸投げするような、乱暴なファシリテーションもよく見かけます。大学でアクティブラーニングが流行する背後では、うまく設計されていない授業に参加したことで、グループワークに苦手意識を持ってしまう学生も多いと聞きます。細部の学習環境まで作り込む余裕がない場合であっても、最低限気をつけておきたいポイントについてまとめました。 1)ワークの課題文を推敲する 意見がでない、議論が盛り上がらない、意見がまったくかみあわない、いつまでも結論がでない、などグループワークがうまくいかないとき、その原因は「メンバーの能力や相性」ではなくむしろ「課題設定が悪い」ことが大半のように思います。課題文