国内有数の日本酒の生産地である京都市・伏見区。全国2位の日本酒製造量を誇り、「月桂冠」や「松竹梅」など日本酒好きでなくても知っている銘柄も伏見の酒蔵から生まれている。 そんな酒どころの町に、17酒蔵のお酒を飲み比べできる施設が今春できたと聞き、足を運んでみた。 行ってみるとただの試飲スペースなどではなく、限定酒あり、屋台村あり、フェスあり……日本酒のテーマパークといっても過言ではない場所だったのだ。
私は男3人兄弟の末っ子で、まさか酒屋を継ぐことになるとは思っておりませんでした。 上の兄は「飲んで無くなってしまうものを造るのはいやだ」と言って建築の道に進んでしまい、二番目の兄が跡を継ぐべくして、神戸大学の農学部に行ってバイオテクノロジーの研究や酒米の研究っていうテーマで卒論書いたりして、着々と酒造家の道を歩んでいたのですが、突然「俳優になる」と言って出ていってしまいました。 いつも自己紹介のところで佐々木酒造です、と言ってもあまり皆さんご存じない感じなのですが、最近は俳優の佐々木蔵之介の弟です、というと結構知ってくださる方があって、うれしいような複雑な気分です。 まあ、そんなことで、大学では中国文学科だった私が嫌々酒屋を継ぐことになったわけです。 たまたまうちの蔵は、むかし豊臣秀吉が自分の家として建てた聚楽第のあった南端にあるのですが、秀吉がこの場所に聚楽第を建てた理由の一つとして「水
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