1952年に本学の日本画科を首席で卒業し、同級生だった平山郁夫氏(本学元学長)と結婚後は、氏の一番の理解者としてその多彩な活動を支えてこられた平山美知子さん。シルクロードの旅や文化財保護など平山氏のライフワークとなった仕事の舞台裏では、大きな喜びとともに、芸術家、母、妻としての様々な葛藤があったといいます。人生の岐路や壁にぶつかった時、どのようにして進むべき道を選んできたのか。3月下旬、平山郁夫文化芸術基金授賞式のために来学された美知子さんに、受賞者の一人である韓国の留学生・金智英(キム・ジヨン)さんがインタビューしました。 同級生から夫婦に 平山郁夫氏との出会い 金智英さん(以下、金) 実は私が日本への留学を決めたきっかけは、大学生の時に平山郁夫先生の作品に触れたことなんです。当時の韓国には反日感情もあり、日本の文化があまり入って来なかったのですが、教授が持っていた平山先生の画集を見て、