「ビッグデータ」は黎明期を過ぎ、本格的な発展期を迎えました。取り組みも「収集したビッグデータを可視化して課題の抽出・解決を図る」という単純なものから「分析結果をもとに未来を予測し、ビジネスの最適化、新しい価値の創出につなげる」といった、より複雑なものへと変化しつつあります。こうした変化を見極めたIBMは、データから価値を引き出し、企業の変革をリードするデータ分析基盤として「IBM Watson Data Platform」を発表しました。本稿では、その概要やメリットとともに、データサイエンティストなどがデータ分析に利用できる注目のツール「Data Science Experience」を紹介します。 ビッグデータ活用を阻む課題 今、多くの企業がビッグデータ活用の取り組みを始めています。クラウド、IoT、AIなどの技術の進化が後押しし、現在では先行していた金融、製造、流通に限らず、多種多様な