地球温暖化仮説の推進役である科学者に、ペンシルバニア州立大学のマイケル・マンがいます。彼を一躍有名にしたものは、たった1枚のグラフでした。(上図) このグラフは、横軸に年代、縦軸に「1961年~90年の平均気温からのズレ」(単純に「気温」だと考えて結構です)を示しています。現代にたどり着く直前になって、気温は急激に上昇しています。なだらかな曲線(直線に近い)から急激に曲がっている形がホッケーのスティックに似ていることから、このグラフは「ホッケースティック曲線」と呼ばれるようになりました。 マンは次のように述べました。 「この急カーブは19世紀以降の地球温暖化を物語っており、このままでは地球は悲劇的な事態に陥る。ただちに化石燃料の使用を減らして二酸化炭素の排出を抑えるべきである」 衝撃的な主張と、「ホッケースティック曲線」というユニークな命名が功を奏して、このグラフはIPCC(気候変動に関す