いつの時代も若手を阻む「老害」。彼らが厄介なのは、自覚症状がないことだ。総合格闘家の青木真也氏は「自分自身が老害にならないように、とにかく下の世代を否定せず、信じるようにしている」という――。 ※本稿は、青木真也『ストロング本能』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。 誰だって「いまの若い者は」と言うようになる いつの時代にも世代間のギャップはあります。社会に出たばかりのころは、上の世代から「いまの若い者は……」などと白い目で見られていた人も、20年も経てば下の世代に「いまの若い者は……」と言うようになるのです。これは世の常なので仕方ありません。 問題は、世代間で意見が対立したようなとき、どのようにジャッジすればいいかということです。会社などの組織に属していれば、意見が対立する場面も多々あるでしょう。 上の世代は、場数を踏んできた強みがあるため、自分の実績や成功体験を語りたくなり