世界の140の国と地域から合わせて、2700の企業が参加する世界最大規模の家電ショーが、アメリカ・ラスベガスで開幕しました。 韓国の電機メーカーが台頭するなかで、日本のメーカーはどのように巻き返しを図ろうとしているのか、経済部の電機担当の井村丈思記者が解説します。 日本家電の危機・際立つ韓国の存在感 日本のメーカー各社が国内市場の縮小、そして厳しい価格競争で、デジタル家電の顔とも言えるテレビ事業が不振にあえぐなか、ことしの家電ショーでは、ライバルの韓国メーカーの存在感が際立っています。 「存在感」という言葉は非常に感覚的な表現ですが、これを象徴する2つの事実がありました。 1つは、家電ショーの開催前日、各社が相次いで行った、新製品の説明会です。 テレビで世界シェアトップのサムスン電子と2位のLG電子の説明会は、600以上ある会場の席が報道関係者らで埋め尽くされ、席を取り囲むように大
独デュッセルドルフ地裁は9日、三星(サムスン)電子が出したタブレットPC新製品「ギャラクシータブ10.1」販売禁止仮処分決定に対する異議申し立てを棄却した。ギャラクシータブ10.1は、同裁判所が先月、アップルの販売禁止仮処分申請を受け入れたことで、すでにドイツで販売およびマーケティング活動がすべて中断されている状態だ。 アップルはギャラクシータブ10.1がiPad2のデザイン特許を侵害したと主張し、先月初め仮処分申請を提起した。ギャラクシータブ発売予定日(5日)を一日残した時点だった。裁判所は当初、オランダを除いた欧州全域でこの製品の販売禁止を決め、1週間後に販売禁止範囲をドイツ内に制限した。三星電子は販売禁止仮処分効力停止を申請していたが、9日、裁判所が最終判断を下したのだ。 この日、ブルエクナーホフマン裁判長は「アップルのiPadと三星のギャラクシータブ10.1は明らかに似ているという
6月半ば、韓国に出張しサムスン電子を取材する機会に恵まれた。日本サムスンの好意を得て、3日間で半導体部門、液晶パネル部門、携帯端末部門などを回ることができた。 帰国後、急いでまとめたのが「日経ビジネス」6月27日号の「快進撃止まり、正念場」の記事である。そのタイトル通り、サムスン電子は今、業績悪化に苦しんでいる。 昨年までの威勢はどこへ… 筆者にとって韓国でのサムスン電子取材は昨年3月に続き2回目だった。昨年は同社の業績は絶好調で、2010年1~3月期の連結営業利益は4兆4100億ウォン(約3307億5000万円)と、過去最高を達成。現地で会った「サムスンマン」たちは皆、自信をみなぎらせていた。 それから1年余り。2011年1~3月期の連結営業利益は、前年同期比33%減の2兆9500億ウォン(約2212億5000万円)にとどまった。4~6月期の連結営業利益も前年同期比26%減の3兆7000
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