原子力防災計画の見直しを進めている道は、泊原発の事故で半径30キロ圏内の住民およそ8万人が避難した場合、避難の完了までに少なくとも10時間以上かかるという推計をまとめました。 これは、21日開かれた道の有識者会議で道が明らかにしました。道は、泊原発で万が一事故が起こり、原発から半径30キロ圏内にある13の町や村の住民およそ8万人に避難が必要になった場合、どの程度時間がかかるか、季節や時間帯などのさまざまな条件に基づいて推計を出しました。 推計では、まず、福島第一原発の事故が起きたときと同じような時間帯では、5キロ圏内の住民の避難に7時間15分、5キロから30キロ圏内は12時間半かかると算出しました。 この数字をもとに、季節などの条件が変わると、どの程度、避難にかかる時間が変化するか推計しました。 夏場の夜間は全員の避難が完了するのに最短の10時間45分だったのに対し、冬の日中は14時間15