東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水を貯蔵しているタンクを囲う「せき」から大雨の影響で水があふれている問題で、あふれた場所は12か所に増えました。 福島第一原発では、「せき」の水をポンプでくみ出す作業が追いついておらず、東京電力は、あふれた水が海に流出した可能性もあるとみて調べています。 20日午後4時半ごろ、福島第一原発の1号機から4号機の山側に当たる西側や南側の5か所で、汚染水を貯蔵しているタンクを囲う「せき」から水があふれているのが相次いで見つかりました。 その後、午後9時前までに新たに7か所であふれているのが見つかり、あふれた場所は12か所に増えました。 東京電力によりますと、高さ30センチの「せき」の中には、数日前の雨の影響で、すでに20センチ以上たまっているところもあるうえ、ポンプでくみ出すことができるのは、1日数センチほどで、作業が追いついていないということです。 福島第一