【ワルシャワ=林尚行】ポーランドを訪問した安倍晋三首相は16日夜(日本時間17日未明)、自民党が参院選公約最終案に盛り込んだ憲法改正案の発議要件を過半数に引き下げる憲法96条改正について「平和主義、基本的人権、国民主権は(現行の)3分の2(以上)に据え置くことも含めて議論していく」と記者団に述べた。条文ごとに発議要件に差をつける可能性を示したものだ。 96条改正について自民党の公約最終案は「過半数に緩和」と明記。ただ、同条の先行改正に慎重な公明党内に「(平和主義、基本的人権の尊重、国民主権の)3原則以外は一定程度緩和することは議論の余地がある」(斉藤鉄夫幹事長代行)との意見もあり、配慮する姿勢を示したと見られる。 スペインやロシアなど、憲法の全面改正や国の基本原則などを改正する際は他の条文より改憲要件を厳しく定めている国もある。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が