元復興相で無所属の平野達男参院議員(岩手選挙区)が自民党に入党届を提出していたことが分かった。入党が決まれば、参院(定数二四二)の新勢力で自民、公明の与党とおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の「改憲四党」が百六十二議席となり、改憲発議に必要な三分の二に達する。さらに自民の参院議席は百二十二となり、二十七年ぶりに単独過半数を回復する。 平野氏は十二日、自民党の谷垣禎一幹事長と党本部で会談。谷垣氏の入党要請に応じた。 参院の新勢力は十日投開票の参院選の結果、安倍政権下での改憲を否定しない四党に無所属・諸派を加えた「改憲勢力」で三分の二を突破。平野氏は自身の立場について「どういう改憲をするのか具体的に議論されていないので、答えられない」と回答し、改憲勢力ではないとの考えを示していたが、参院選では岩手選挙区の自民党候補を支援していた。 衆院は与党だけで三分の二を占めている。参院も、