十一日成立した二〇一六年度第二次補正予算を巡る審議では、稲田朋美防衛相=写真=の就任以前の安全保障に関連する発言や防衛用語の言い間違いを、野党側が相次いで取り上げ「防衛相としての資質を疑う」と追及。稲田氏は反論し、発言を撤回しなかった。(横山大輔) 野党側が最も問題視したのは、一一年の雑誌対談で稲田氏が日本の核保有を「国家戦略として検討すべきだ」とした発言。民進党は蓮舫代表や辻元清美衆院議員が取り上げ、十一日の参院予算委員会でも、白真勲氏が「そのような個人的見解を持っている人が防衛相になったから問題なんだ」と、発言の撤回を何度も求めた。