みずほ、新生、あおぞらの3銀行は9日、企業向け融資の指標となる長期プライムレート(優遇貸出金利)を0・05%幅引き上げ、年1・35%にすると発表した。引き上げは4カ月連続。金利を下げようとしていた日本銀行の思惑とは逆の展開が続いている。 新たな金利は10日の貸し出しから適用する。2012年4月以来、1年3カ月ぶりの高い水準となる。 長プラは満期5年物国債の利回りを目安に決められるが、6月上旬の年0・28%前後から、足もとでは年0・32%前後に上がったため、引き上げられる。 長プラは今年2月に過去最低の年1・15%になったが、4月の日銀の金融緩和後に長期金利が上がったため上昇が続いている。住宅ローン金利も5月から3カ月連続で上がった。金利を下げて、景気を刺激したい日銀の狙いとは逆に、企業や暮らしへの負担が広がっている。(長崎潤一郎、渡辺淳基) 関連記事住宅ローン金利、1.65〜1.70