「また地震来る?」不安抱える“子ども”にどう対応? 体や心情に表れる変化とは【能登半島地震】 地震による揺れが続く中、子どもたちの心への影響が懸念される。「また地震が来るのでは?」と不安に思う子どもの声に大人はどう答えることができるのか、専門家に聞いた。元日の能登半島地震、そして、9日の佐渡沖を震源と…
朝日新聞社が実施した全国定例世論調査(電話)では、小泉純一郎元首相が政府や自民党に対し「原発ゼロ」を主張していることについても質問した。この主張を「支持する」は60%にのぼり、「支持しない」の25%を上回った。 安倍内閣支持層や自民支持層でも、それぞれ58%が小泉氏の主張を「支持する」と答えた。原発を徐々に減らし、将来はなくす「脱原発」に「賛成」の人は72%で、このうち小泉氏の主張を「支持する」は75%、「支持しない」は16%だった。
東京電力福島第一原発で8月にタンクから300トンの高濃度汚染水漏れが発覚した事故で、東電は11日、近くの井戸から放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり55万ベクレル検出されたと発表した。過去最大値で、数日前から値が上昇していた。 見つかったのは漏れが発覚したタンクから10メートル余り北の観測井戸。9日に採取した井戸水から検出された。10月17日に40万ベクレルを検出。その後値が減ったが再上昇した。東電は漏れた汚染水が地中にしみこみ、井戸水に混ざったためとみている。東電によると、タンクから新たな漏れは確認されていないという。 また、300トンの汚染水が漏れたタンクとは別の区画にあるタンクのつなぎ目で高い放射線量が確認された。東電は「汚染水がにじみ出ている可能性はある」と説明している。
台風に伴う雨のため、東京電力福島第一原子力発電所では16日、汚染水のタンクを囲むせきにたまった水を敷地内に放出するなどの対応が取られましたが、予想を上回る速さでせきの水位が上がったため、あらかじめ国に報告していた対策は変更を迫られ、想定の甘さが浮き彫りになりました。 福島第一原発では、タンクから汚染水が漏れた場合、広がるのを防ぐため、周りをせきで囲い、たまった水は漏れた汚染水か確認するため、放射性物質の濃度を測定しています。 16日は台風に伴う雨でせきの水位が上昇し、東京電力は、9か所のせきの水について、原子力規制委員会が認めた5項目の排出基準を満たしていることを確認した上で敷地内に放出しました。 これについて東京電力は当初、せきの水をいったん専用のタンクに移して放射性物質の濃度を測定すると国に報告していましたが、予想以上の速さで水位が上がった一部のせきでは、その場で測って直接、放出しまし
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水をためるタンクの近くを通って海につながる側溝の下流で、ベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が、1リットル当たり1400ベクレルとこれまでで最も高い値で検出されました。 東京電力は、台風の雨で濃度が高くなったとみて、海への影響を調べることにしています。 福島第一原発では、山側にある汚染水をためるタンクからの水漏れの影響を調べるため、タンクの近くを通って海につながる側溝で水に含まれる放射性物質の濃度を毎日、測定しています。 16日の測定の結果、下流側の海から150メートルの地点で、ベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が、15日に比べ、70倍以上に当たる1リットル当たる1400ベクレルと、測定を始めたことし8月以降で最も高い値で検出されました。 またこの側溝の上流側の3地点でも、同じ種類の放射性物質の濃度が1リットル当たり2000ベクレルから、2
福島第一原発事故が起きたとき、1号機内部にいて、今年8月にがんで亡くなった元作業員の木下聡さん(65)の証言は次の通り。 ‐事故当時の様子は あの日は午後から、1号機で定期検査のための足場を組む作業をしていた。1階には私と同僚の2人。4階に元請けと協力会社の4、5人がいた。 最初の揺れはそれほどでもなかった。だが2回目はすごかった。床にはいつくばった。 配管は昔のアンカーボルトを使っているから、揺すられると隙間ができる。ああ、危ないと思ったら案の定、無数の配管やケーブルのトレーが天井からばさばさ落ちてきた。落ちてくるなんてもんじゃない。当たらなかったのが不思議。 4階にいた人たちは水が大量にゴーと襲ってきたと言っていた。それが使用済み燃料プールからなのか、非常用復水器が壊れたからなのか、そのときは分からなかった。 皆で集合して、1号機から脱出した。地震が起きてどれぐらいだったかな。必死だっ
東京電力福島第1原発の放射能汚染水が海に流出している問題で、原子力規制委員会の田中俊一委員長は11日の定例会見で、安倍晋三首相が国際オリンピック委員会(IOC)総会で「状況はコントロールされている」などと発言したことに関連し、「心配しなければいけないような状況でないことは、私もそう思っている」と述べた。 田中委員長は根拠として、第1原発の港湾外では海水に含まれる放射性物質濃度が低いと強調した。ただ、港湾外にも放射性物質は出ており、濃度が低いのは海水で薄められたためとみられる。 また田中委員長は、規制委のこれまでの対応について「非常に良くやっていると思う」と自賛する一方、「メディアもあまりピリピリしないで、よく見ていてほしい」と述べ、報道が不安をあおっていると主張した。
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