「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」などの世界的なヒット作を生み出しているアニメスタジオの米Pixar。アニメ映画制作の現場では画像や動画、シミュレーションデータなど膨大なデジタルデータが必要になる。世界中で愛されるエンターテイメントを支えるデジタル資産管理の裏側を聞いた。 Pixarにデジタルデータを管理する部署が発足したのは2004年。「トイ・ストーリー」の公開10周年を記念してDVDを制作する際、制作当時に使用したデータを見つけるのに苦労し、アニメーター一人ひとりに聞いて回ることになったのがきっかけだという。 「過去のデータが必要になって時に初めて、長期に渡るバックアップの仕組みを考えていなかったことに気が付いた。将来を見据えると、個人に頼らないデータ管理の仕組みが重要になると感じた」(データマネジメントチーム テックリーダー マーク・ハリソンさん)という。 アニメ映画は、