町並みの印象を大きく変える石畳の道。京都市内では寺社の周辺や祇園などが石畳や石畳風舗装となり、趣深い町並みづくりに一役買っている。観光客のための整備のようにも感じるが、そこで暮らす住民が望み、まちづくりへ生かしている場所がある。道を整備したその先に、住民たちはどんな未来を描くのか。 3月、
能登半島地震から3カ月余り。断水の解消などの復旧が遅れる中、財務省は「維持管理コストを念頭に置き、集約的なまちづくりを」と提言を出した。「コスト削減ありき」がにじむこの姿勢。「過疎地の切り捨て」の危惧も。そんなにカネがないならやはり、万博絡みのインフラ整備などの巨額事業を見直し、復興に予算を割くべきじゃないのか。(宮畑譲、岸本拓也)
writer profile Shinji Yajima 矢島進二 公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現職の財団に転職。グッドデザイン賞をはじめ、東京ミッドタウン・デザインハブ、地域デザイン支援など多数のデザインプロモーション業務を担当。マガジンハウスこここで福祉とデザインを、月刊誌『事業構想』で地域デザインやビジネスデザインをテーマに連載。「経営とデザイン」「地域とデザイン」などのテーマで講演やセミナーを各地で行う。 日本デザイン振興会 この連載は、日本デザイン振興会でグッドデザイン賞などの事業や 地域デザイン支援などを手がける矢島進二が、 全国各地で蠢き始めた「準公共」といえるプロジェクトの現場を訪ね、 その当事者へのインタビューを通して、準公共がどのようにデザインされたかを探り、 まだ曖昧模糊とした準公共の輪郭を徐々に描く企画。 第4回は、20
蓮實重彥さんの連載時評「些事にこだわり」第15回を「ちくま」9月号より転載します。延々とつづく渋谷駅周辺の再開発。東横線の地下化はじめ誰も便利になったとは思っていないはずの一連の大工事は都市再開発法によると「公共の福祉に寄与することを目的とする」そうなのだが、本当に? との疑問についてお話しさせていただきます。 避けようもない暑い日ざしを顔一面に受けとめながら、タワーレコードの渋谷店で購入した海外の雑誌を手にしてスクランブル交差点にさしかかると、すんでの所で信号が赤となってしまう。階段を降りて地下の通路に向かう方法もあるにはあったが、年齢故の足元のおぼつかなさから灼熱の地上に立ったまま青信号を待つことにしていると、いきなり、かたわらから、女性の声がフランス語で響いてくる。ふと視線を向けると、「そう、シブーヤは素晴らしい」と「ウ」の部分をアクセントで強調しながら、スマホを顎のあたりにあてた外
京都市中心部で市民に愛されてきた「番組小」の跡地が今、次々とホテルに姿を変えている。校舎の姿を残しながら高級施設へと生まれ変わり、海外機関…
自分のまちのを知り、好きになるきっかけに 「下京暮らしの手帖 -Goodneighbors Note- 」は、下京区のまちについて知る・楽しむきかっけをくれるユニークなカード式の本です。どのようにしてこの本が誕生したのか、発刊元のNPO法人京都カラスマ大学(以下:京都カラスマ大学)学長で文筆家・編集者の高橋マキさんにお話を伺ってきました。 ――本の発行元である京都カラスマ大学の学長を務めていますよね。どんな活動をされているんですか? 京都のまちをキャンパス(学び場)に見立て、「まちとひと」「ひととひと」をゆるやかにつなげる、地域密着型の学びの場を提供しています。子どもから大人までが学び合う生涯学習の場です。ここで出会った人同士が学びをきかっけに仲良くなり、帰り道にお茶でもしましょうっていう風になって、ファンになったり入門したり、友達、恋人、結婚とか、自由に関係を築いてほしいんです(笑)。し
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
グローバルな社会の中で地方分権を考えるに際して「どう取り組めば京都がより活躍できるのか」を考える日々が続いている。ヨーロッパにおけるEU統合を見て感じるのだが、自由に行き来できるようになると、人材が集まる地域と流出する地域との格差がさらに拡大するのではないかとの懸念が高まっている。 その際目にしたのが、R・フロリダが著した「新クリエイティブ資本論」である。彼は北米の都市のデータを分析し、成長している要因を解明した結果、「クリエーターが集まる地域でなければ成長はない」との結論に達する。彼が言うクリエーターとは、科学、テクノロジー、アート、メディア、カルチャーの各分野で働く方々を中心に構成され、アメリカでは総労働人口の3分の1近くも占めているようだ。 その上で、クリエーターが集まる地域づくりをするために、どのような項目が重要な要素になるかを分析したところ、ダイバーシティ(多様性)が確保されてい
子育て世代の人口流出に悩む京都市は、JRや地下鉄駅の周辺地域で、小売店面積の上限規制を緩和する方針を決めた。複合商業施設や大型スーパーの開業を促すことで、マンションやオフィスの整備環境を充実させるのが
京都市の子育て世代の減少が深刻化している。中心部でのホテル建設ラッシュによる地価高騰で住宅価格も跳ね上がり、市外で加速した大型マンションの開発で、市内から人口が流出しているためだ。「京都ぎらい」の著作で知られる国際日本文化研究センター所長の井上章一さんに、解決策を聞いた。 京都のまちには元々凝集力があった。夏を考えてほしい。京都には軽井沢に該当する避暑地はない。暑い盛りに祇園祭にしがみつき、五山の送り火を見守り、六道珍皇寺(東山区)の六道参りにお付き合いし、陶器市は外せへんと、京都から離れない。ほとんど避暑にならない鴨川の床で納涼とごまかしていた。 お隣の大阪市の都心は1920~30年代に人口が減りだし、今はほぼオフィスビルになっている。東京も千代田区にあんまり家族住まいの方はいない。人が逃げる原因はそれぞれだと思うが、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く