「絶望したとき救ってくれるのは誰かの言葉」ブックガイドが語りかける読書 【本屋と一冊】「電車のなかで本を読む」島田潤一郎著/青春出版社 1760円 2023年5月15日 11:30
子供の頃は趣味に没頭していた人も、社会人になると熱中できなくなることが多いようです。 仕事や子育てなど、ほかにやるべきことが増え、忙しさから趣味に割く時間が短くなることが関係しているのでしょう。 漫画家かつイラストレータである、さざなみ(@3MshXcteuuT241U)さんも趣味を持っていますが、就職したばかりの頃は、やはり時間が取れなくて悩んだといいます。 そんなさざなみさんの心を救ったのは、読書仲間の上司でした。 『本を読むのが遅い人』 就職してから読書の時間があまり取れず、もやもやとした気持ちを抱えていた、さざなみさん。 上司も読書をすると知ってから、本の感想が聞けるのを心待ちにしていたのですが…。
2月17・18日に行われた「築地本マルシェ」。出版各社厳選した本が展示販売されたほか、読書が楽しくなる13のプログラムが実施された。18日には大学出版部協会と京都大学総務部渉外課が“学術書”をテーマにした鼎談「学術書を読む――『専門』を超えた知を育む」を企画。京都大学学術出版会の専務理事・編集長の鈴木哲也氏がコーディネーターとなって、農研機構農業環境変動研究センターユニット長兼東京大学教授の三中信宏氏と、春風社代表取締役の三浦衛氏に話を聞いた。内容を抄録して紹介する。 鈴木 いま年間8万〜9万点くらいの本が出ています。大学図書館の年間受入数から推測するとそのうち10分の1くらいが学術的な内容だと思われるのですが、その中から自分の読みたい学術書を選ぶのは、研究者であっても自分の専門外となれば簡単ではありません。特別な意味づけと方法論が必要です。そこで、まずは三中さんと三浦さんに、特に専門外の
先週の週末に、北海道の江別と浦河というところに行ってきました。「マガジン航」にも寄稿していただいたことのある北海道冒険芸術出版の堀直人さんが実行委員長をつとめる、「北海道ブックフェス2014」という催しにお招きいただいたのです。 このブックフェスは2010年に「札幌ブックフェス」としてはじまりました。私は2011年にも一度ご招待をいただき、札幌でのトークイベントに参加したことがあります。このときのトークの相手は北海道大学の渡辺保史さんでした。堀直人さんとの出会いのきっかけを作ってくださったのも渡辺さんだったので、彼が2013年に急逝したのは残念でなりません。 今回のフェスに参加したことで、渡辺さんがテーマとしていた「コミュニティとメディアの関係」について、私自身があらためて深く考える機会になりました。 「本」が人と人を結びつける 会場を北海道全域に広げ、名称も「北海道ブックフェス」とあらた
歴史家と読書――生涯に100冊の本を徹底的に何度も読む。 総武線のなか。今日は授業。 先週は打ち合わせだったので、今日が本当の開始。 最初に「歴史学における読書」という話をするつもりで、そのメモを作ろうと思う。 昨日、書斎の整理をしていたら、『大塚久雄ーー人と学問』(みすず書房)みがでてきた。 この本は大塚先生の著作集を編集した岩波書店の石崎津義男氏が先生からの聞き取りにもとづいて先生の逝去の後に出されたもの。大塚さんの伝記としてつかうことができる本である。前は机辺においていたのだが、しばらくみないと思っていたら、別の机にあった。 なつかしく読んでいたら、大塚さんが「自分の読んだ本はせいぜい一〇〇冊だろう」といったとある。これは100冊の本を徹底的に読んだということだろう。石津さんは、大塚さんの、この断言自身、あるいはその数の少なさに驚いているが、大塚さんの100冊のなかにはマルクス・ウェ
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