地域の拠点としての図書館施設:国立国会図書館の調査研究 関西館図書館協力課調査情報係 国立国会図書館(NDL)では,2002年度から,図書館協力事業の一環として,図書館及び図書館情報学に関する調査研究(E1781参照)を実施している。これは,調査研究の成果を報告書等の形式を通じて広く図書館界で共有することにより,公共図書館・大学図書館等の各種図書館との協力関係の基盤整備や,各種図書館の業務改善に資することを目的としている。 2019年度の調査研究では,地域の拠点としての図書館施設をテーマとし,地域における今後の図書館の役割と図書館施設のあり方をより明確に捉えることを目指した。このテーマを選んだのは,まちづくりや地域コミュニティの形成・再生等を目的に掲げた図書館の新設・更新が増加しており,図書館施設のあり方に重要な変化が見られるためである。インターネットによる情報入手の容易化をはじめとした社