岐阜県飛騨市の飛騨みやがわ考古民俗館で4月から、管理人が常駐しない「無人開館」が本格化した。人口減で管理人の確保が難しい上に来館者も減り、一時は予約時しか開けない時期が続いていた。管理する市教委は地域の貴重な文化財の魅力を伝えるため、IoT(モノのインターネット)機器を活用し、地元企業の協力も得て開館日の大幅増を実現した。
「見える収蔵庫」が宮城県美術館に誕生へ。2024年のリニューアルオープン目指す宮城県教育委員会が2024年度のリニューアルオープンを予定している宮城県美術館のコンセプトや施設イメージの中間案を公表した。国内でも珍しい「ヴィジブル・ストレージ(見える収蔵庫)」などの設備を導入する。 宮城県美術館「ヴィジブル・ストレージ」のイメージ図 1981年に開館した宮城県美術館が、2024年度のリニューアルオープンに向けた館のコンセプトや施設イメージの中間案をまとめた。 同館は開館から35年が経過し、施設や設備の老朽化が著しく進んでいるとして、2024年度のリニューアルオープンを目指して「宮城県美術館リニューアル基本構想」を策定。現在も県民からパブリックコメントを募集したり、1月27日にはフォーラム「リニューアルってなんだろう? ~美術館の新しい一歩を考える~」を開催するなど、6年後の開館に向けた動きが
スミソニアン博物館の門外不出の文化財を高精細で。複製品展示を京都・建仁寺で開催京都・大本山建仁寺でスミソニアン国立アジア美術館が所蔵する門外不出の日本美術の複製を展示する特別展「スミソニアン国立アジア美術館の名宝 ~高精細複製品による里帰り~」が開催される。会期は10月13日~11月3日。 俵屋宗達筆 扇面散図屏風 Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Gift of Charles Lang Freer, F1900.24 特定非営利活動法人京都文化協会とキヤノンが、京都・大本山建仁寺で特別展「スミソニアン国立アジア美術館の名宝 ~高精細複製品による里帰り~」を開催する。会期は10月13日~11月3日。 本展は米国のスミソニアン国立アジア美術館の開館100周年イベントと連動したもの。同美術館の所蔵
私はよそへ行かないよ ここは私の生きてきた「ふるさと」なんだ みんな、私のこと知ってる ひとりぼっちじゃない 淋しくない このまちを離れたら 私は私でなくなる…… 「オモニのうた」という。 わがまちを守る住民の決意をうたいあげた立て看板は、2021年8月30日午後4時10分ごろ、炎に包まれた。 看板を保管していた倉庫をはじめ、周囲の民家など計7軒が全半焼した。放火事件だった。「ふるさと」は、差別をあおるヘイトクライムの標的になった。 京都府宇治市伊勢田町のウトロ地区。第2次世界大戦中、軍用の「京都飛行場」建設に携わった在日コリアンやその子孫らが暮らしてきた集落だ。 街角に残る放火現場に立ってみた。焼け焦げ、茶色くさび付いた数々の立て看板が今も残っていた。もはや文字は判読できない。倉庫に保管されていた計36枚は失われた。 「ウトロの子どもに明日をください」「ここで生きたい」。そんな文言が記さ
【6月8日 CNS】近年、博物館はさまざまな技術的手段を使って、時間や空間の物理的な制約を超え、一般の人びとがオンラインでさまざまな素晴らしい展覧会を「訪れる」ことができるようにしている。 では、オンライン博物館の魅力はどこにあるのか? 実際のところ、デジタル博物館ないしはオンライン展覧会は、特別な期間に展覧会に訪問することの代替手段として存在するのではなく、博物館の体験のための別の選択肢になっている。 実際に博物館を訪れる際には、文化財は展示ケースに置かれ、観客とは一定の距離がある。しかしオンラインでは、観客は文化財と「触れ合う」ことができ、個別の参観が可能となる。「オフラインでは通常、2面または3面の角度しか見ることができず、さらにガラス越しであり、文化財の詳細な観察が難しい。一方、オンライン博物館では、720度の角度からみられる文化財もあり、さらに拡大縮小もできる」と、ベテランのミュ
大英博物館と言えば、世界中の歴史的展示物が見られる、ある意味で素晴らしい場所だ。だが、その展示物が大英博物館にあるのは、何故なのか?正しく適切に手に入れられ、そこに展示されているのか? 自分も含めて、多くの場合、人はそうしたことには無頓着だ。けれども、本来はエジプトにあるべきロゼッタ・ストーンを大英博物館の展示で観ること自体、歴史に“帝国主義”というフィルターがかけられていることにならないか? 本来イースター島にあるべきモアイ像がここで展示されているのは、やはりフィルターのかけられた歴史だと言えるのではないか? 上記2つの例で言えば、エジプトもイースター島も、大英博物館に対して、展示物を返還するよう求めている。本来は自分たちが所有しているべきモノを、不当に持ち去られたのだから、という主張だ。 大英博物館で開催された未公認ツアーとは ウェブを中心にニュースなどを配信しているVICE MEDI
みどころ 香雪美術館は 1973 年の開館以来、50 年の歴史を刻みます。2013 年からは所蔵品の修理事業を本格的に始動させ、公開と保存という使命を果たすよう努めてきました。 修理は、高度な技術と厳選された材料や道具を使い、そこに多くの人の知識と熱意が加わることで成り立つ一大プロジェクトです。作品1点1点の文化財的な位置づけを足がかりに、いま成しえる最善の方法を模索しつつ、長い時間をかけて行われます。この展覧会では、修理を終えた所蔵作品およそ 30 件を、修理をとり巻くひと、もの、わざとともに紹介します。「文化財の修理って、何をどうしているの?」を知る貴重な機会として、100 年先の未来へコ レクションを伝えるための修理の一幕をご覧ください。 企画展「修理のあとに エトセトラ」記念講演会 中野 慎之氏 (文化庁 文化財第一課) 「修理を支えるわざ」【今こそ知っておきたい、「選定保存技術」
東京国立博物館では2023年3月末まで、引き続き150周年記念事業を行っていきます。 今回は、昨年その一環として行われたプログラムの活動記録をお届けします。 次世代を担う高校生の皆さんに、博物館の専門家である学芸員の業務の一端を体験してもらいたい。そして文化財を守り伝えるという博物館の役割や、伝えようとしている人たちの思いを知ってもらいたい。 そんな願いから、2022年10月1日(土)・2日(日)、「きて、みて、さわって! 高校生のための学芸員体験」を実施しました。 「きて」みる 参加してくれたのは、全国から公募で集まった9人の高校生です。今回のプログラムのキーワードは、「きて、みて、さわって」。博物館に「きて」、作品をよく「みて」、そして、実際に「さわって」扱ってみることです。 博物館にきてくれた皆さんの動機は実にさまざまでした。将来博物館で働きたい、社会科の教師になりたい、文化財の保存
東京農大が「博物館」を持つ理由とは? 木村李花子教授「大学でやっていることを知っていただく最前線の場」 最新ニュース 悪性リンパ腫を克服し真打昇進、講談師・一龍斎貞弥「あるがままに楽しもう」当時を振り返る2023-01-25 11:55(水)詳しくはこちらプロのスタイリストが選んだ「お洋服」が家に届く!?『airCloset』が展開する“ファッションレンタルサービス”とは?2023-01-25 11:40(水)詳しくはこちら「スマホ結露」「水道管凍結」に注意!「最強寒波」到来で気をつけること、対策は?2023-01-24 21:02(火)詳しくはこちら急きょ仕事を休みに、交通・物流にも…「寒波の影響、ありますか?」アンケート結果発表2023-01-24 20:48(火)詳しくはこちら5年かけて貯めた“ポイントカード”、“免許の更新”だけなのに…あなたが“あと一手で達成できそうなこと”は?2
本学大学院生や芸術学部、商学部の学生24人が九州国立博物館を撮影する「撮る博物館」プロジェクトを実施しました。 昨年の4月から同館4階文化交流展示室での撮影が可能になったことにより、学芸員が細部までこだわった展示室や文化財の魅力を発信しようと同館と学生が企画したもので、同館のメインロビーに展示された作品は、入館した1万8千人に披露されました。 11月30日(水)、本学内にて表彰式がおこなわれ博物館職員や学芸員からの投票により最優秀賞に選ばれた芸術学部写真・映像メディア学科2年の甲斐菜月さん(クラーク記念国際高校)ら上位3名が表彰されました。 甲斐さんは、「もともと博物館や美術館巡りが趣味で、文化財が撮影できることに興味を持ちプロジェクトに参加しました。より多くの方に魅力が伝わることを心掛けながら撮影したことが評価されてうれしいです」と喜びをみせます。 同館交流課長田中篤氏は、「学生の工夫さ
本特集では、ドキュメンタリーとフィクションの関係やその境界について向き合いました。それは、「事実」「作為」「理解」というような言葉の定義や、それらに付随する葛藤の輪郭をなぞっていくような作業であり、あらためてドキュメンタリーとフィクションの境界というものがいかに流動的で、相互的関係にあるかを感じています。 人が食べるという行為をインタビューを通して観察・分析してきた独立人類学者の磯野真穂さんとの対談では、他者を理解することについて言葉を交わしました。また、現代フランス哲学、芸術学、映像論をフィールドに文筆業を行う福尾匠さん、同じく、映画や文芸を中心とした評論・文筆活動を行う五所純子さん、そして、劇団「ゆうめい」を主宰し、自身の体験を二次創作的に作品化する脚本&演出家・池田亮さんの寄稿では、立場の異なる三者の視点からドキュメンタリーとフィクションの地平の先になにを見るのかを言葉にしていただき
【読売新聞】 臨済宗大徳寺派の大本山・大徳寺(京都市北区)で解体修理中の建物「方丈」(国宝)から見つかった約400年前の大工道具「ノミ」が5日、方丈内で一般公開された。 ノミは全長約23センチの両刃形式。今春、一度も修復されたことの
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