絵師・河鍋暁斎と建築家ジョサイア・コンドルの作品を紹介する『画鬼・暁斎-KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル』展が、6月27日から東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される。 幕末に生まれ、その絵に対する貪欲な姿勢から「画鬼」と呼ばれた暁斎。6歳で浮世絵師の歌川国芳に弟子入りし、9歳から18歳まで狩野派で正統的な修行を受けた後、幕末から明治にかけて数多くの作品を発表した。三菱一号館を設計したイギリス人建築家のコンドルは、明治政府に招かれて1877年に来日。日本美術愛好家としても知られ、暁斎に弟子入りして絵を学んだほか、暁斎の作品を海外に紹介した。 前期と後期の2期で構成される同展では、三菱一号館美術館の開館5周年を記念し、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵する暁斎の水墨画『金魚と遊ぶ子供たち』などが約100年ぶりに日本国内で展示されるほか、国内外の名品約120点