京都で行われた春画展示研究会(3/28)のレポート。4/13追記。 春画展示研究会は、春画そのものを研究するのではなく、春画を展示するとはどういうことかについて考える研究会。第4回の今回は、初めて実物の展示をともなう。現在の日本で春画の現物を見る機会はほとんどなく、どこに春画があるのか所蔵の情報すら公開されていないことも多い。 京都の国際日本文化研究センター(日文研)には春画が現在400点程収蔵されているが、このコレクションも普段は展示されておらず、国内に貸し出されることはほとんどない。今回は研究会に合わせた一日限りの展示、そのコンセプトは「時代ごと」「厳選して」「できるかぎり揃いで」*1。すべての絵には(この日のためだけに)キャプションが付され、時代や絵師の名前だけでなく、どういう人か、どういう状況か、書き入れの内容などが書かれている。ちなみにこの日は写真撮影も自由。 参考:「(報告)文
Photo: 香港サザビーズ会場入口 by the Courtesy of Sotheby’s, Hong Kong 2013年5月19日付の東京新聞の朝刊に、この10月から来年1月にかけて、大英博物館(イギリス・ロンドン)で開催される春画展について、いかに大きな関心が寄せられているか、また、この展覧会を日本に巡回させるにあたって、引き受け先となる美術館がなかなか決まらないのはなぜか……といった内容の、今までになく詳細な記事が掲載されて大きな関心を集めた。 この大英博物館で開催される展覧会に、自身のコレクションからも春画を貸し出される浦上蒼穹堂主人の浦上満氏は、世界的に知られる東洋美術の美術商・コレクターであり、今年がちょうど日英交流400周年を記念する年にあたることから、大英博物館での展覧会企画には全面的に協力してこられた経緯がある。また、大英博物館での展覧会が大規模なもので、学術的にも
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