【ワシントン=小雲規生】米上院外交委員会は3日、オバマ政権が議会に求めているシリアのアサド政権に対する軍事行動の承認について、公聴会を開いた。出席したケリー国務長官は、アサド政権の化学兵器使用が「国際社会や人類にとってのレッドライン(越えてはならない一線)」を越えた」と強調し、軍事行動への理解を求めた。 公聴会では、各委員が軍事行動によって米国がシリア内戦に巻き込まれることへの懸念を繰り返し表明。これに対してケリー氏は「オバマ大統領は戦争をすることへの承認を求めているわけではない」と話し、アサド政権への攻撃は地上軍を投入しない限定的なものであることを改めて訴えた。 また、議会が軍事行動を承認しなければ、イランや北朝鮮のほか、テロリストにも、米国は化学兵器の使用を座視すると受け止められかねないとして、「議会が承認しないことは想定していない。あまりに恐ろしい事態だ」と述べ、協力を促した。
アメリカ議会・上院の外交委員会は3日、シリアへの軍事攻撃を承認する決議案について公聴会を開き、オバマ政権に最長90日の軍事行動を認めることなどを新たに盛り込んで採決することで合意した。 公聴会にはケリー国務長官らが出席し、化学兵器の使用を見過ごせばシリアだけではなく、北朝鮮などの行動にも影響を与えると強調して軍事攻撃への理解を求めた。しかし、野党・共和党の議員からは効果を疑問視する意見が出た。 ポール上院議員(野党・共和党)「軍事攻撃後、アサド大統領が化学兵器使用をやめるかはわからない」 ケリー長官「アメリカが責任をとらせなかったら、アサド大統領が再び化学兵器を使用すると保証できます!」 一方、与党・民主党の議員からは「外交や経済制裁の選択肢をすべて試みたのか検討する必要がある」との慎重意見も出た。 委員会は「シリアに地上部隊は派遣しないこと」や「軍事行動を最長90日に限定すること」を新た
シリアへの限定的な軍事行動を巡り、アメリカのオバマ大統領は、議会での議論の本格化を前に議員らへの説得を続けています。 オバマ大統領は連休を返上して、2日、ホワイトハウスを訪れた共和党の重鎮、マケイン上院議員らと約1時間にわたって会談しました。 共和党・マケイン上院議員:「(大統領の出した攻撃の承認を求める案が)議会で否決されれば、アメリカとアメリカ大統領の信頼性が失われ、破滅的なことになる」 マケイン議員は上下両院での可決を目指す考えですが、攻撃の内容などを詰める必要があり、時間がかかるという見通しを示しました。 一方、シリアのアサド大統領はフランスの新聞「フィガロ」のインタビューで、軍事介入があった場合には「混沌(こんとん)と過激派が広がり、地域戦争の危険がある」と、中東全体に戦争が広がる可能性があると牽制(けんせい)しました。また、化学兵器の使用については、「証拠は告発する側が示さねば
【ワシントン=大島隆】米国のオバマ大統領は31日、シリアの化学兵器使用について「米国は武力行動を取るべきだと決断した。これは終わりのない介入ではなく、限定的なものだ」と述べ、シリアに対する限定的な武力行使に踏み切る意向を表明した。 一方、オバマ氏は「武力行使について議会の承認を求める」と述べた。武力行使にあたって、米国が議会の承認を求めるのは異例。オバマ氏はすでに議会指導部と話し合い、議会での討論と投票をすることで一致していると明らかにした。議会は現在休会中で、9月9日に再開予定。このため、一両日中の武力行使の可能性は低くなった。 オバマ氏は「私には議会の承認なしに軍事行動を取る権限があるが、こうしたやり方を取るほうが、この国はより強くなる」と述べた。仮に議会が否決しても武力行使に踏み切るかどうかについては、言及しなかった。
原爆投下も化学兵器使用と同じ国際法違反か-。米国務省の定例記者会見で28日、ロイター通信の記者がシリアの化学兵器使用疑惑をめぐり、米国による広島、長崎への原爆投下の例を挙げて軍事介入の正当性について追及した。 米政府はアサド政権による化学兵器使用を断定。この日の会見でハーフ副報道官は国連安全保障理事会による武力行使容認決議なしに軍事介入することを念頭に、多数の市民を無差別に殺害したことが一般的に国際法違反に当たると強調した。 これに対してロイターの記者は「米国が核兵器を使用し、広島、長崎で大量の市民を無差別に殺害したことは、あなたの言う同じ国際法への違反だったのか」と質問。ハーフ氏はコメントを避けた。(共同)安倍首相「アサド政権は道譲るべき」「化学兵器使用可能性高い」と非難
【ロンドン時事】キャメロン英首相は29日、「議会と国民が軍事行動を望まないことがはっきりした。私はそれに従って行動する」と述べ、対シリア軍事介入を断念する意向を表明した。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く