今年1月の社民党本部移転を機に、同党から膨大な内部資料の寄付を受けた国立国会図書館の資料整理作業が本格化している。 資料は段ボール箱で100箱分近くある。目玉になりそうなのは、旧社会党時代に北朝鮮や旧ソ連などとの間で展開した対共産圏外交の関連資料だ。 平成元年に当時の田辺誠前書記長らが金日成国家主席と会談した際の「田辺訪朝団」報告書は、当時の竹下政権が日朝関係改善に意欲を持っていることを伝えた田辺氏に対し金主席が「今後を見守りたい」と述べたと記している。 2年の自民、社会両党の合同訪朝団に関する資料には、金主席らへの土産品リストと思われる「主席 マッサージ機」「書記 オーディオセット」などと書かれたメモが添付されていた。