2015年CEAL年次大会・NCC公開会議<報告> 2015年3月25日から26日まで,残雪の米国シカゴにおいて,東亜図書館協会(CEAL)年次大会と北米日本研究資料調整協議会(NCC)公開会議が開催された。 会議開催に先立つ3月24日に,筆者は,シカゴ大学図書館の東アジア図書館およびマンスエト・ライブラリー(The Joe and Rika Mansueto Library)の図書館ツアーに参加した。1936年に設置された東アジア図書館には日中韓の資料が約85万点納められており,日本語の雑誌やその他レファレンス資料も充実している印象を受けた。一方のマンスエト・ライブラリーはガラス張りの卵形ドームが印象的な,2011年に開館した新しい図書館である。地上は閲覧室のみで,資料は全て,最大収蔵冊数約350万点の地下にある自動書庫に納められている。資料を出納する機械の動きは驚くほど滑らかで,利用者
2014年CEAL年次大会・NCC公開会議<報告> 2014年3月26日から27日,米国フィラデルフィアにおいて,東亜図書館協会(CEAL)年次大会と北米日本研究資料調整協議会(NCC)公開会議が開催された。会議に先立ち,25日夜にNCCプレカンファレンスとして,日本語の古典籍への国際的なアクセスをテーマとしたラウンドテーブルが開かれた。 25日夜のラウンドテーブルでは,国文学研究資料館の海野圭介氏から, 「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」の概要が示された。大学や研究機関に分散している日本語古典籍のうち30万点の原本画像を整備し,「日本古典籍総合目録データベース」の情報を加えた,統合的なシステムの構築を,2014年度からの10か年計画で行うという。 翌26日のCEAL総会は,学術研究ネットワーク,デジタル学術研究(e-Scholarship),学際的な研究をテーマとし
2013年CEAL年次大会・NCC公開会議・AAS年次大会<報告> 2013年3月18日から3月21日にかけて,米国サンディエゴにおいて東亜図書館協会(CEAL)年次大会と北米日本研究資料調整協議会(NCC)公開会議が開催され(E775,E1181参照),続いて3月22日から3月24日まで,アジア学会(AAS)の年次大会が開催された。 今回のCEAL年次大会の特徴は,学術分野におけるオープンアクセスを共通のテーマとして,東アジア研究と図書館の発展に向け,多様な視点から問題提起を行ったことにある。 CEAL年次大会では,総会に先立ち,日中韓(CJK)資料の書誌・典拠作成についてのRDAの適用,中国の地方誌についての各ワークショップが行われ,続いて,二部構成の総会が行われた。 総会の第一部のオープンセッションでは,まず,インターネットアーカイブ(Internet Arhicve;IA)の創始者
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