クレジットカード不正使用の被害が近年増加傾向にある。フィッシングなどで得た個人情報を使った“なりすまし”が増えているためだ。大手航空会社の日本航空も、オンライン航空券予約における不正取引の監視に手を焼いていたという。 クレジットカード不正使用の被害が止まらない。日本クレジット協会の調査によると、国内における被害額は2012年の約68.1億円に対し、2013年は約10億円増の78.6億円に。2014年は9月までの統計で約78.9億円に達しており、前年を大きく上回るペースという。 これはインターネット市場の拡大に伴い、情報漏えいやフィッシングなどで不正に取得された個人情報を利用した、オンライン上での“なりすまし”による不正取引が増えているためだ。Web取引を行う事業者としては、新たな不正取引手口への対応が急務となっている。 航空大手の日本航空(JAL)もその対策に追われていた1社だ。不正なクレ