26人が死亡し、1人が行方不明になっている熱海市伊豆山の大規模土石流で静岡県警は28日、業務上過失致死容疑などで、起点となった盛り土部分を含む土地の現旧所有者の関係先などを対象にした家宅捜索に乗り出した。土石流の発生から間もなく4カ月。県警は現旧所有者の責任追及に向け、本格的な捜査に着手した。関係者への取材で分かった。 【動画】熱海土石流の起点 ドローン空撮(7月3日撮影、静岡県提供) 関係者によると、捜索は神奈川や東京、静岡などの関係先約20カ所になる見通し。捜査員百数十人態勢で捜索に当たる。関係資料などを押収した上で、現旧所有者らが盛り土の崩落の危険性を認識し、危険回避のための対策を施していたかなどを焦点に捜査を進めるとみられる。 ただ、自然災害が絡む上、関係者も多いことから、業務上過失致死容疑などでの立件の可否について結論が出るまでは時間を要するとの見方もある。県警は他の法令違反の有