三菱自動車の燃費偽装問題では、不正なデータの操作が行われた軽乗用車4車種の実際の燃費が、カタログなどに記していた公表値と大幅に異なる可能性が出ていて、5~10%ぐらいの乖離があり、大幅に異なる場合には型式指定の取消しがあるかもしれないとのことである。 eKワゴンの当初の燃費目標は2011年2月の時点で26.4km/リットルだったが、スズキが2012年9月に28.8km/リットルのワゴンRを発売すると、三菱自動車内の目標は29km/リットルに引き上げられ、ダイハツ工業が2012年の12月に売り出した「ムーヴ」の燃費が29km/リットルになるという情報が伝わると、目標は29.2km に引き上げられた。 もしも、燃費目標と根拠となるメカニズムがセットで語られていなかったのだとしたら「手段を選ばず目標を達成せよ」と命じたのと同じだと思う。直接不正を指示してはいなくても、結果的にはそうせざるを得ない