沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄防衛局は、29日朝、名護市辺野古沿岸部で計画の中核となる埋め立て工事に着手しました。これに対し、沖縄県の翁長知事は強く反発していて、国と沖縄県の対立が深まるなかで工事が続くことになります。 工事は当面、陸上部分で行われる見通しで、29日朝は基地の中の海岸沿いで、建設用大型機械を使って、資材置き場の設置に向けた作業を行っています。 これに対し、沖縄県の翁長知事は強く反発していて、国と地方の争いを調停する総務省の「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る方針です。 普天間基地の移設が持ち上がって19年がたつなかで、移設計画の中核となる埋め立て工事が開始されることになりますが、沖縄県内の反発は根強く、国と沖縄県の対立は法廷での争いも含め、さらに激しくなることが予想されます。